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手首にヒヤリとした感触を覚えて目を開けると綺麗なブレスレットが。
「おはよう」
「おはようございます。……あのこれって」
「プレゼント」
先生は綺麗に口角を上げた。
そしてブレスレットをつけた右手首を優しく持たれる。
「水晶とピンクムーンストーンのブレスレット。綺麗でしょ」
「はい」
朝の光の中、それは鈍い光を放つ。
「これAっぽいなと思ってピンと来たんだよね」
「ありがとうございます」
「うん」
先生は私の頭を撫でた。
先生からはもらってばかりだ。
私は先生に何かをあげられるのだろうか。
「先生にはもらってばかりですね。昔から」
「俺がそうしたいからそうしてるだけ。見返りを求めるような恋愛って苦しくなるだけだと思うよ」
「私はどうすれば……」
「またAは。お前は無理に返そうとしなくていい。ただ俺の傍にいて笑ってくれれば何もいらない。他に」
私だって何かをしたい。
だけど先生以上のことが思いつかない。
だから先生が私の傍にいてくれることを願うしかない。
先生が私の頬を撫でてキスをくれる。
それだけで満ち足りる。
その後は着替えて寝室を出て朝食を食べる。
「Aは午後から仕事か」
「そうです。今日は遅いんですけど、明日から撮影がクライマックスに差し掛かるんです」
「じゃあ忙しいな」
「はい。先生は、もう2学期までそんなにないんですね」
「そうなんだよ。俺は昨日から夏休みに一応入ってるんだけど準備はしとかないとな」
「どこか行かれないんですか？」
「Aがいるのに？まあ俺は誰がいても1日は実家に顔出して、1日2日で祖母に会いに行って、あとは自分の家って感じ」
「大野先生と何かされないんですね」
「智くんはお盆に休んでて……何してるんだろ。不思議と仕事と飲み食いしてる時以外知らないんだよ」
「そんなもんですよ。私だって二宮くんや潤くんが仕事以外で何してるか分かりませんもん」
「相葉さんも？」
「雅紀くんはもっと分かりません。ここの近くに住んでるらしいんですけど」
「お兄さんなのに？」
「雅紀くん自分のこと語らないんです」
それが妹として寂しかったりする。
ずっといてくれる雅紀くんに何かしてあげたいのに。
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ユタカ(プロフ) - さくさん» お熱いコメントありがとうございます！サクラサクラの頃から読んでいただいてるなんて有りがたき幸せです。月水晶の番外編ぜひお楽しみ下さい。ありがとうございます。 (2019年5月2日 10時) (
レス) id: a11f8fafa4 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - (続)他の作品もですがサクラサクラと月水晶を何度も読み返していたのでこの続編はめちゃめちゃに嬉しいです！続きも楽しみにしています！長々と失礼しました笑 (2019年5月2日 10時) (レス) id: fce84e79e3 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 初コメです！サクラサクラからずっとユタカさんの作品を読んでいました！トゥザで次は、、、というのを見た時にまさか！？と思ってワクワクしていた所に通知が！嬉しすぎてコメントしてしまいました！(続) (2019年5月2日 10時) (レス) id: fce84e79e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユタカ | 作成日時：2019年5月2日 10時
