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「俺がここに来たときにはすでにあの人がここにいてさ。俺を見るなりAを呼べって」
二宮くんはマスターこっちにビールと呼びかける。
「Aは飲む？明日仕事は？」
「午後だから飲む」
「先生は車？」
「ああ」
「じゃあビール２つとウーロン茶ね、よろしく。……いつか潤くんも加えて4人で飲もうよ」
「良いな」
「と言っても俺たち忙しくさせてもらってるから合わせるのは先生だから」
「俺はいつでも良いよ。お前の活躍見てるよ。夢叶えたな」
「どうも。先生は今も月ヶ丘？」
「ああ。私立だから基本異動はないし」
ビールとウーロン茶がやって来たので乾杯する。
「大野先生ともども人気なんでしょうね。で男子は肩身の狭い思いをする」
「よく言うよ。お前は定期的にワンマンライブ開いてキャーキャー言われてたのに」
「それは今のためよ。ファンはヒナから育てた方が根強くなるから」
「二宮らしい」
この二人こんなふうに話すんだっけと思う。
高校時代どうだったか思い返してたら。
「Aさ」
「うん」
二宮くんの声で元に戻らざるを得ない。
「橋田大輔と今共演してんの？」
「うん。今日一緒のシーンは取り終えたけど」
「あの人がAの……」
「元カレ」
「ああ。どうりでAの作品で見たことあると思った」
先生にはっきり分かってしまったと悔いる。
私が早々と言えば良かった。
でも壁に耳あり障子に目あり。
いつ誰が関係者・知人として週刊誌に出てくるか分からないから。
「先生さ」
二宮くんはビールをグイッと飲んだ。
「今度こそAを大切にしてよ。こいつずっと先生なんだし」
「もちろん。そうする」
私はそう真っ直ぐ伝える先生の目を見ていた。
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ユタカ(プロフ) - さくさん» お熱いコメントありがとうございます！サクラサクラの頃から読んでいただいてるなんて有りがたき幸せです。月水晶の番外編ぜひお楽しみ下さい。ありがとうございます。 (2019年5月2日 10時) (
レス) id: a11f8fafa4 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - (続)他の作品もですがサクラサクラと月水晶を何度も読み返していたのでこの続編はめちゃめちゃに嬉しいです！続きも楽しみにしています！長々と失礼しました笑 (2019年5月2日 10時) (レス) id: fce84e79e3 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 初コメです！サクラサクラからずっとユタカさんの作品を読んでいました！トゥザで次は、、、というのを見た時にまさか！？と思ってワクワクしていた所に通知が！嬉しすぎてコメントしてしまいました！(続) (2019年5月2日 10時) (レス) id: fce84e79e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユタカ | 作成日時：2019年5月2日 10時
