１０５ Side Satoshi ページ37
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「まだ馬出てこないからここにいようか」
普段競馬場の中の人間だし、中からスタンドを見るのに慣れているはずなのになぜか新鮮味があった。
「絵里さん、ですよね。馬具職人の」
「はい、そうです」
「代表からお噂はかねがね。アカシの頭絡は絵里さんの手作りだとか」
「恐縮です」
女子二人が交流し始める。
次第に俺のことを彼氏だと言って、秘書ちゃんも翔くんのことを照れながら言っている。
それを聞いて翔くんが照れている。
可愛いなあ。
「あれ？大野さんと絵里ちゃんもいる」
松潤が現れた。
「俺が連れてきた。外で見るのもいいけどやっぱ一緒に見たいじゃん」
「それはいいんじゃない？Wデートっぽくて」
そういう見方もありそうだな。
「いやいや俺は仕事だし」
「でも競馬場じゃずっと一緒でしょ」
「潤も若葉ちゃんと娘さん連れてきなよ」
「出来たらね」
こう言うのはきっと向こうの家への配慮だろう。
松潤が美浦に来たときに松本先生を一番非難したのは樫木先生らしいし、若葉の兄貴の真は俺の一つ上だけど、昔から嫌味な奴だった。
松潤と若葉が付き合うことをよしとしないのは推測できる。
「パドック行こうか」
そうやってまた連れてかれたのはパドック。
さっきまで向こう側にいたのに。
パドックの中に入ったのはもしかしたら子供の時以来かもしれない。
親父は玄人受けすろ騎手で上手かった。
G1の舞台の常連で、松本先生の馬などに乗って勝っていた。
先生の厚意でパドックの中に入れてもらえてた。
その場には翔くんやニノ、相葉ちゃん、松潤もいた。
懐かしい思い出だ。
パドックにアカシら出走馬が現れた。
さすが有馬記念の出走馬たちはどれもよく見えた。
その中でアカシはオーラを放っているように感じた。
相葉ちゃんに曳かれたアカシはいつも通り落ち着きを払っていた。
「大野さんと絵里じゃん」
ついにニノがやって来る。
これで全員集合か。
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ユタカ(プロフ) - むにゃむにゃんさん» 読んでいただきありがとうございます。そう言っていただき誠に光栄です。ぜひ競馬場に行ってみて下さい。サラブレッドかっこいいですよね。 (2019年5月2日 8時) (
レス) id: 442d8bbd1b (このIDを非表示/違反報告)
むにゃむにゃん(プロフ) - アカシ〜！きっと勝ってくれると思いながらもドキドキしながら読ませていただきました。昔行った競馬場で見たサラブレッド達のキラキラしたオーラが忘れられません。また中山に行きたくなりました。素敵なお話しをありがとうございました。 (2019年5月2日 1時) (レス) id: 5224fbc573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユタカ | 作成日時：2019年2月27日 9時
