快眠ハーブで二人きり【サリヴァン】 ページ2
目が覚めると知らない天井が見えた。眠い……。
ぼやぼやとした視界と頭がいつもより弱い。どこだろうここ……。
「起きたんですね。おはようございます」
内気な少女のようなのんびりとした声が聞こえる。
足音が近づいてきて、あの紫色が視界に入る。
「……サリヴァン？」
「ええ。あなたのサリヴァンですよ。私のAさん」
……？
「サリヴァン、なんでそんな言い回し？」
「おや、少し気取っていましたか？」
……？
「まだ眠いのですか？快眠ハーブがまだ抜けていないのでしょうね。良いですよ。誰にも邪魔されない時間はたっぷりありますから」
「快眠ハーブ？」
「ええ。あなたに目移りが多いのは、不安があるからでしょう？」
脈絡がなくて何もわからない。
「どういうこと？」
「Aさん……。ここがどこかわかりますか？」
「わからない」
「うーん。忘却のハーブか意識を濁すハーブのどちらかが少し多かった……いえ。これはこれで良いのかもしれませんね」
なんだか危なそうな感じがしてきた……？
「大丈夫ですよ。ここは私の家です。あなたが困ったことは私が教えてあげますし、あなたのことは私がお世話をしてあげます」
サリヴァンの杖が輝きだす。きれいだ。目を塗りつぶされるように光がひろがって、眠くなる。
まぶたが重くなって完全にとじてしまった。
「ふふ。おやすみなさい。良い夢を。私のAさん」
完全に眠りに落ちたAの髪をそっと撫でて、サリヴァンは額に口付けた。
「やっぱり私以外の事は全て忘れてもらいましょう。あなたがここから出ないように。帰る道もわからないように。ずっと、二人きりですよ」
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みんとあいす - ｱｯローザッテのお話好きです← (2023年4月11日 22時) (
レス) id: 1d357ed928 (このIDを非表示/違反報告)
姫百合(プロフ) - 茉白さん» ありがとうございます！思いつく頻度にムラがあるので期待せず気長に待っていただければと思います (2023年2月8日 8時) (レス) id: 4d3a486902 (このIDを非表示/違反報告)
茉白(プロフ) - あの、めっちゃ好きです！特にサリヴァン君のお話が好きすぎて好きすぎて・・・更新、無理をしない程度に頑張ってください！ (2023年2月5日 10時) (レス) id: 9190acf184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫百合 | 作成日時：2023年2月2日 15時
