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比呂士はそう言うと、ホッとしたような顔をした。
相当、念を押されたんだな。そんなに会いたいのかな…私に。
いや、ただ気になるだけか。
でも、比呂士と仲良い人なんて他にも居るんじゃないかな?
比呂士、優しいし。
「それでは、昼休みは屋上ですので。
一緒に行きましょうか」
「うん」
そう言うと、ちょうどチャイムが鳴った。
各自席につき、本を広げて読む。
比呂士も前を向いて本を読み始めた。
にしても、テニス部の皆さんと昼食か〜。
少し楽しみだなぁ。
ワクワクした気持ちを胸に、昼休みを待った。
4時限目が終わり、昼休みになった。
クラスメイトは、席を立つと購買に行ったり、机を合わせて友達同士で食べていたりしていた。
「雨宮〜。わりぃ、机借りて良い?」
男子がそう言って、私の机を指差した。
ちょうど、比呂士と屋上行くし、まぁいいか。
「良いよ〜」
「サンキューな!」
私はバッグから、スマホとサンドウィッチの入った弁当を取り出すと、ドア付近で待っていた比呂士に駆け寄った。
「では、行きましょうか」
比呂士はそう言うと、人が行き交う廊下を歩いて行った。
途中、自動販売機で飲み物を買うと、そのまま階段を登り屋上へと向かっていく。
「おや…お揃いのようですね」
ドアを開けると、そこにはテニス部の皆さんらしき人がそろっていた。
比呂士を見て、早く〜と急かす声がする。
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幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです!とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流星群 | 作成日時:2021年1月9日 16時