第34回 ページ37
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A「やっぱアリス祭は賑わうね〜!あっ、あのお店可愛い!!」
アリス祭が開幕して早数十分。
少し先を歩いているAは、技術系のお店を見てキラキラと瞳を輝かせている。
秀「…A。巡回警備中ってこと忘れてない?」
現在、僕達は生徒会の仕事である巡回警備中。
警備は基本的に上級生と下級生の2人1組で、この組み合わせを決めたのはもちろん山之内。
A「4年ぶりのアリス祭なのに!なんで警備なんてあるのーー」
秀「警備は前からあったでしょ」
A「そうだけどー、今年くらいさ」
Aは頬をふくらませて、わかりやすいほど不満アピールをしている。
すぐ顔に出るとこ変わってないね。
秀「…僕も負けてないのかも(ボソッ」
脳裏に浮かぶのは、普段は校長として威厳たっぷりのクセにAには超がつくほど甘いあの
まぁ、中等部校長もAには甘いんだけど。
秀「今年は特別ね」
A「へっ?」
秀「ほら、行くよ。あの店見たいんでしょ?」
固まっているAの手を引いて歩き出せば、後からは驚きの声がする。
A「え、えっ!?秀兄??て、てて、手が…」
顔真っ赤なんだろうな(笑)
秀「なつかしいね」
こうして手を繋いでアリス祭をまわるのは、4年ぶりかな。
Aがいなくなる前は、毎年当たり前だった。
A「うん!」
強く握り返された手に驚いて後ろを振り返ると、Aは花が咲くみたいに笑っていた。
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一花(プロフ) - はのんさん» ありがとうございます!完結できるように頑張りたいです! (2018年7月30日 21時) (レス) id: f2a38b6517 (このIDを非表示/違反報告)
はのん - とっても面白いです。早く続きみたいです。 (2018年7月25日 18時) (レス) id: e7dd1b3147 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - 梨衣さん» ありがとうございます!更新遅いですがこの先も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年4月29日 19時) (レス) id: f2a38b6517 (このIDを非表示/違反報告)
梨衣(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2018年4月28日 7時) (レス) id: 420c56ea6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一花 | 作成日時:2017年9月17日 19時