No.3 ページ3
そしてそんな静かで良い感じの部屋を破る者がいた。
バン!
「黒瀬!あんたねぇ…ッ!
また書類の漢字間違えてるわよ!?
あ…ご主人様…///」
「淋、落ち着いて?」
「はい///」
騒音をたてながら部屋に入ってきた長い黒髪の元少女は白瀬と共に『Rebel Army』に所属していた右京淋。
普段は真面目にパソコンを叩いているが、依頼があれば犯人を叩くバイオレンな人間だ。
それもそのはず彼女はRebel Armyの戦闘部隊…しかも隊長をしていたのだ。
敵をボッコボコにするなど朝飯前なのだ。
「ご主人様は何故ここへ?」
「黒瀬に唐揚げを持ってきたからだよ。」
「そんな…言って貰えたらあたしが行きますよ。」
「良いんだ。
淋は自分の仕事していたしね。」
「(え…無理好き…)」
彼女が記憶が消えた後もレブルに居たのは白瀬への恩の為であり、シェーナに来た理由も白瀬が居るからなのは周知の事実である。
あまり人にやたらめったら心酔しないが、1度心酔すると死んでも信仰するのが右京淋である。
「で、なに?」
「こことここを打ち直しといたらから目を通しといてよね、黒瀬。」
「嗚呼、わかった。」
「本当に?」
「うん。」
「しっかりしてよね。」
「わぁってるよ。」
勿論、黒瀬剣士のことは何とも思っちゃいないので高校生男女の用な会話なのも致し方ないのである。
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