尊きモノ 「銀魂 神威」

4不可解 ページ6

阿伏兎「あ？何だって？もう一回言ってくれ」

神威は、
神流の部屋から追い出され数日経った頃


ずっと遠く離れた一部屋で、
部下である阿伏兎に話を持ちかけていた。


神威「阿伏兎。次で聞き取れなかったら、

ーー殺しちゃうよ」



一応、阿伏兎に威嚇的なものを。


何回も言いたくない。



阿伏兎「え、あ……お、おう」


神威「実はーーーー」





阿伏兎「はあ？？
神流の様子がおかしいだって？」


阿伏兎はフゥ とため息
そして話し始める。



阿伏兎「確かに、

ここに居る連中は皆頭がいかれてらぁ。
ついに神流まで来たか…。

いよいよ俺たちも危なくなってきたな」




神威「違う」


そう言われ、阿伏兎の顔は一気に
「？」で溢れた。当たり前である。




阿伏兎「つまり、どういう事だ？
団長が毎日用事もねェくせに、

神流の部屋へ押しかけるから
神流がおかしくなったんじゃねェのか？」



神威「違うと思う。
おかしいと気付いたのはあの日、
神流が掃除だって言って

俺を追い出した後だ。なんかこう、
いつも窓の外ばかり見るようになった」





その後も神威の、
神威らしくない、
神威なりの説明は続いた。


阿伏兎「……ふーん、
つまり、あの部屋 神流が使う部屋に、

何かある、と……」



そう言い終えると、
阿伏兎は何かを考え始める。

阿伏兎「団長。何か根拠はあんのか？
部屋に何かあると感じさせるモノが」



神威は考える。
普段はしない「頭を使う事」を
してみる。



記憶を廻らせ、行動、言葉を探り返した。



……。




神威「あ」

阿伏兎「どうした？何かあったか？」



神威「あの時、確か……」




ーーーー
ーーーーーー

神威『それとも、
俺には見られたくない何かがあるのかい？』

神流『ーー……。な、ないよ。
……ないから！！』



神威「俺が聞いた時、
妙に驚いていて 目が見開いていた」


沈黙が続く。




阿伏兎「……それじゃないか？」

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