尊きモノ 「銀魂 神威」

22《過去篇》決戦 ページ24

神流がボスに襲い掛かる。



ボスは 既(すんで)のところでかわし、

神流の腹めがけて一撃。



「ぐうぅ……！」という声が漏れながら、
神流は後ろへ下がる。


ボス「てめぇらァァ！！

持ち場を離れろ！！

このガキをやっちまえェェ！！」







気が付けば、神流は前にボス、

後ろに大勢の部下達に挟まれていた。


おまけにここは洞窟。

自在に動ける範囲は絞られる。




神流「フン、人数だけ揃えて

私を殺るってか。アンタ一人では、

私に勝てる気がしないとでも？」


ボス「生憎だが、俺はそんなに暇じゃねぇ。
ガキ一人に構ってやるほど優しくねぇからな」




じりじりと時がたつ。
ボスも、神流もお互いに目を合わせ、

相手のスキをうかがっていた。




洞窟内の小さな岩石が欠け、

カコンと音を立てて下へ落ちる。



と同時に神流の後ろにいた部下達が動く。


鋭い剣を突き刺した…





が、そこに神流はいなかった。



神流「どこ見てんの、

ふぬけなヤローども！さっさとどけぇぇー！！」



部下達が上を見ると、

天井にぶら下がった神流がいた。







それを最後に、

一瞬にしてその場は静かになった。


部下達が倒れている上に立つのは

ーー神流だった。





神流「本当にまぬけで、

ぼんくらで クソみたいな奴」





13歳とは思えない光景が、



今起こっていたのだ。





神流「ふふ。さぁ、

これで1対1だよ。正々堂々といこうか」

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