尊きモノ 「銀魂 神威」

14孤星 ページ16

次の日、
神威はある所に足を運んでいた。


資料室。
春雨といっても闘いばかりじゃない。
交渉や商売も仕事の一つだ。


当然宇宙を回っている春雨には
地球以外の星にも立ち寄る。

で、その星の特徴や

歴史を知るための色んな情報が
詰まっているのが資料室なのだ。


神威は本を、隈無く探し始める。

ちなみに阿伏兎が持っていた
神流の手紙は今、神威の手元にある。


あの手紙…。
一文目に気になる言葉があったのだ。
だからこうして

わざわざ資料室まで足を運んでいる。

春雨に資料室があったなんて知らなかった。

ま、どーでもいいが。



神威「…お、あれか？」

神威のちょうど真上にあった資料を手に取る。

中をパラパラめくり、
何かを考え始める。


神威「…やっぱり、ね」


ちょうどその時、
阿伏兎もやってきた。


阿伏兎「よぅ、団長。なにしてんだ？」

神威「ちょっと調べ事ー」

阿伏兎「お、ついに団長も
学者に目覚めたか？めったに入るどころか、

資料室の存在さえ頭になかった団長がねぇー」




で、何調べてんだ。と言いつつ、
阿伏兎は神威が見ている本を覗き込む。


阿伏兎「星…だな。
何年か前に俺と団長が行った星じゃねぇか」


阿伏兎は神威が持っていた本を手に取り、
眉を上げながら喋る。


阿伏兎「えーっと、この星は確か

《孤星(こせい)》

だったよな。
宇宙から外れた、ごく小さい星だ。
これがどうかしたのか？」


すると、神威が静かに言う。

神威「阿伏兎、手紙見た？」


阿伏兎も若干戸惑いながら答える。

阿伏兎「まだだが」



阿伏兎がそう答えると、

神威は持っていた手紙を取り出し
阿伏兎に見せた。

神威「これ。見て何も思わない？」

阿伏兎「ん？
てか団長、結局見てんじゃん、手紙」


んー、どれどれー。と言い、
阿伏兎は手紙に目を通す。

阿伏兎「……んん？」

見て5秒もたたぬ内、目を細める阿伏兎。


阿伏兎「おぃ、団長。こりゃぁー…。

どういうこった？」


神威「さぁね」

阿伏兎「おい」

神威「どういう事かは知らないけど、
何か神流には秘密があるらしい。

知ってはならない、秘密が」


阿伏兎「もう一回乗り込むか？」



いや。と言い後ろの資料室の

入り口に目を向ける神威。

神威「話してもらおうよ、

神流の口からここで」





そこには、
二人をジッと見ていた
神流が冷々と立っていた…。

15神威の説明→←13阿伏兎の動揺

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキー銀魂相性メンバー

沖田

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す