1話 ページ2
ま「結婚してください!!」
貴「お断りします!」
この会話も、もう何回目だろうか。
いつもの如く僕、相川真冬はため息をついた。
僕らが付き合ったのは丁度四年ほど前。
そろそろ結婚してもいい頃では?と思い切ってプロポーズしたのが一年前。
ま「そ、その!ずっと幸せにします!結婚してください!」
そんなベタなプロポーズを聞いた彼女…早坂Aさんは、じわじわと顔を赤らめて一言言い放った。
貴「え、えっーと…嫌です。」
と。
そう。あの時は本当に焦った。
嫌いになったのか。と問い詰めそうにもなった。
けど、そんな僕の不安はその後のAの言葉で一気に払拭された。
貴「き、嫌いじゃないんだよ!大好きなんだよ?世界で一番大好きなんだよ?!」
…恥ずかしがり屋で内弁慶なAからそんな言葉を聞いたのはこれが初めてだった。
だから僕は、その後の「今は、恥ずかしいだけなの。」を信じて毎日プロポーズをしている。
周りの歌い手友達からは「恒例行事」としてネタにされ、会えば期待される日々。
…と、言うことで。僕は今日も今日とてAにプロポーズ中なのです。
ま「僕のこと嫌い? 」
貴「嫌いじゃない…。」
ま「好き?」
貴「うん、大好き。」
ま「結婚は?」
貴「嫌。」
…そして今日も今日とて無残に断られています。
それでも、最近は「大好き」と言ってくれるあたり進歩だ。
素晴らしい進歩。
なので、僕は明日もめげずにプロポーズします。
貴「まふ、今日…天月と会いに行く日…!」
ま「え!?あ、そうだった!急いで用意しなきゃ!」
…今日は天月くんと打ち合わせです。
少し楽しみ
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あーら@6月中にアカウント移行(プロフ) - 碧波なぎささん» わ、返信遅れてしまってすみません!ありがとうございます! (2017年7月23日 15時) (レス) id: e59c7036a4 (このIDを非表示/違反報告)
碧波なぎさ - まふくん可愛かったです(照 (2017年7月4日 17時) (レス) id: 25c325a049 (このIDを非表示/違反報告)
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