第104話 ページ8
Aside
喜八郎の傍で泣いてしまった……
喜八郎に諭され、酷い顔を洗うために川に向かい、顔を洗って、ようやく目元の腫れが引いた。
確認してから喜八郎の元に向かうと、聞き覚えのある声が聞こえた。
小松田さんだ。やっとここまで来れたんだ……汗
突然外に飛び出してしまったため、出門表や外出届を出せなかったな。
そう思い、声をかけると、喜八郎と小松田さんがこちらを向いた。
すると、喜八郎が飛びついて来て、思わず顔面を押えて離してしまった。
いつも通りにしなきゃ、何をしていたのか聞かれてしまうかもしれないと思ったからだ。
そうこうしていると、喜八郎が「それじゃあそろそろ帰りましょう〜小松田さんも」と言い、何故か俺の腕に抱きついてきた。
寂しがり屋か？？
唐突に歩きだしたため、急いで追いかけるようにすると、小松田さんも着いてきてくれた。
なぜだかにこにこしており、幸せそうにしていたのであえて何も言わないでおいた。
『そういえば俺、出門表にサインしてない……』
喜八郎「あぁ、それなら僕が書きました〜」
本人じゃなくてもいいのかよ。
しばらく他愛もない話をしながら歩いていると、突然喜八郎が止まり、どこから出したのか踏鋤の踏子ちゃんを取り出した。
ｼｭｯｯと何かが飛んできたが、喜八郎は余裕そうに踏子ちゃんを振り回し打ち返した。
踏子ちゃん可哀想………
小松田「うわぁあ！！な……なにぃ！？」
そう言って小松田さんが俺に抱きついてきた。
喜八郎「さぁ〜？誰でしょうねぇ〜小松田さんとAさんはそこを動かないでくださいねぇ〜」
そう言い、俺たちの前に立つ喜八郎。
いつもは自由奔放で何を考えているか分からない彼だが、それでも彼は上級生なのだ。
少し尊敬の念を彼に送ると、喜八郎は「Aさんとくっつける時間を邪魔しないで欲しいんだけど。」と言った。
尊敬した俺が馬鹿だった。
すると、森の影から男が3人出てきた。
姿から見て盗賊だろうか。先程投げてきたのは石だろう。
盗賊「金目のものを置いていけ！ねぇなら…………」
そう言って男は視線を俺に移した。最大限優しく包んで言うならキモイ。
盗賊「その女を置いてってもらおうか、顔も身体も悪くねぇし売ればいい金になるだろ笑」
そう盗賊が言った瞬間プツンと何かが切れる音がした。
すると、小松田さんがゆっくりと俺から離れた。
顔が上手く見えないため感情が分からない。
喜八郎も顔に影を差しつつ盗賊を睨みつけていた。
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しのぶ - 夢主ちゃんが凄くかっこよくて好きです！更新を頑張ってください！ (2022年12月30日 13時) (
レス) @page11 id: 0ed4fa3946 (このIDを非表示/違反報告)
ホットパイ - こんにちは！！ お話の内容が面白くて分かりやすいです！！ 夢主ちゃん場所変わって欲しい！！ これからも無理のない範囲で頑張ってください (2022年10月19日 19時) (レス) id: 1514e3e318 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - すみませんが、またお願いしていいでしょうか…？😣💧🙏今度は「予算会議見学編」とか、「忍術学園の文化祭編」っというリクエスト (2022年10月16日 19時) (レス) @page2 id: 4f4447b9aa (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 六年生の生徒達が助けに来てくれてよかったです！！心からホッとしました！！😂✨喜八郎君の猫っぽい面、可愛いかった…/////(~_~;)良い👍 (2022年10月9日 22時) (レス) @page11 id: 9f4c54b48a (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 喜八郎君は夢主さんを守ることができるのかが心配です…😥でも、夢主さんが言ってる台詞と本音はよく分かります。「私と同じだ…🥲」っと思って😌 (2022年10月1日 19時) (レス) id: 73961df6ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spring | 作成日時：2022年9月25日 1時
