第5話 ページ7
伊作side
その数分後に、彼女が目を覚ました。
声をかければ隅っこに逃げるように縮こまり、怪我をしているのに動いてしまっていることに対し、少し慌てて声が大きくなってしまった。
そのことにより、余計に彼女を怖がらせてしまったらしい。
とにかく状況が分からないという顔をしていたので、軽く自己紹介をし、事の顛末を説明した。
すると、ようやく彼女は口を開いてくれた。
『とある方って誰……?』
鳥のような優しい声だなと思ってしまった。
じゃなくて!!汗
利吉さんのことについて、話していいのか少し迷ったが、利吉さんの話、彼女の行動を見ても、敵とは思えないため、一応説明することにした。
すると彼女は羽織、そして自分の状態に気がついたようで、少し落ち込んだような顔をした。
そんな彼女の頭に思わず手を乗せてしまい、慌てた頃にはもう遅い。
だけど、彼女は嬉しそうに微笑んだ気がした。
そんな彼女を見て、僕は時が止まったかのような感覚になった。
彼女が安心して笑える場所を作ってあげたい。
もっと、笑顔になって欲しいと思った。
鼓動が早まり、部屋を出て廊下を歩く度に段々と歩幅が広まり足が早くなる。
まさか僕がそんな訳、でも、彼女の笑みを思い出すと胸が高鳴る。これはどの病気の症状にも当てはまらない。でも、この現象を本で読んだことがある。
あぁ、これが恋というものなのかな。
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時