十人十色な個性の爆発[忍たま乱太郎]

第44話 ページ46

Aside

次々と装飾が施され、ご飯をどんどん作っていく。
その間に豆腐を作る兵助くんの手際があまりにも良くて思わず見てしまった。

兵助「豆腐作っている所を見るのは初めて？」

と言われハッとし、顔を上げてみると兵助くんが微笑んでいた。

『うん……手際がいいんだな、豆腐のツヤが出ていて美味しそう』

と言うと目を輝かせて身を乗り出してきた。

兵助「豆腐の良さが分かるのかい！？今回の豆腐はキメ細やかにできてツヤがよく分かる！舌触りもツルッとしていて味も最高だと思うんだ！」

そういえば彼は豆腐小僧という異名を持つほどの豆腐好きだと三郎くんから聞いたな……

『確かに！豆腐の良さはよく分からないけど……兵助くんが作る豆腐はどれも愛情がこもってて、どの豆腐よりも美味しいだろうね。これとか形が良くて食べ応え良さそうだし……兵助くんが良ければ今度美味しい豆腐の作り方教えてもらいたいな』

と言えば涙ぐんで嬉しそうに俺の手を握って来た。
正直豆腐作りには興味があるし、豆腐料理は嫌いでは無いので習って見たい気持ちはある。

兵助「Aさんだけだよ！！ここまで豆腐のことをわかってくれるのは！！ぜひ俺でよければ教えるよ！……！！」

『ありがとう！兵助くんの時間が空いてる時にでも……』

と話していると、被せるようにタカ丸くんの声が響いた。

タカ丸「Aちゃーん！こっち手伝ってもらってもいい？」

『！はーい！！それじゃあまた後でね！装飾の手伝いしてきます〜！』

と兵助くんに軽く手を振り、おばちゃんに声掛けをしてからタカ丸くんの呼ばれた方に向かう。

タカ丸「花の装飾が足りてなくてねぇ〜いま伊助くんと三郎次くんの手が空いてないからひとりじゃ終わらなくて……」

『いいよ！この花を作ればいい？』

と紙を手に取り、教えてもらった通りに折り込んで装飾用の花を作っていく。



伊助「タカ丸さん……いつもなら手先が器用だからすぐに作り終えられるのに……」

三郎次「タカ丸さんにしては珍しいな……久々知先輩が御嶽さんの手を握った時機嫌悪そうだったし……」

と、違和感あるタカ丸を横目に見つつ、作業を進めている2人であった。

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