第22話 ページ24
Aside
『わざわざ医務室まで着いてきてくれてありがとうね』
留三郎「気にするな。俺が勝手にしたことだ」
そういう会話をしながら医務室の柱をコンコンと叩くと、中から返事が返ってきた。
そっと開けるようにすると、中には川西左近さんと三反田数馬さんが包帯を巻いたり、薬草をすり潰したりなどをしていた。
左近「食満先輩と新しい事務員さん!どこか怪我をしたんですか?」
留三郎「あー……Aさんが喜八郎の作った落とし穴に落ちたらしくてな。怪我がないか見てくれないか?」
数馬「はい!大丈夫ですよ。こちらに」
留三郎「あれ?伊作は?」
左近「伊作先輩なら、まだ来てないですけど……どこかでまた不運に合われちゃったりして……あはは、そんなわけ無いか」
留三郎「いや……伊作ならありうる……少し伊作を探してくる!Aさんのことは頼んだぞ!!」
と言い急いで廊下を走っていった。あまりの勢いに驚きを隠せないが、頷いて中に入るようにすると、作業を止めて怪我を見てくれた。
数馬「あ、ここ捻ってますね。青くなってますよ?気が付かないだなんて……痛くなかったんですか……?」
『!!全然気が付きませんでした……痛みには慣れちゃったので気が付かなかったみたいです……』
左近「そんなことあるんですか……?あぁ、ここも擦って血が滲んでます……!」
『い……意外と怪我してたんだ……びっくりビックリ……』
数馬「怪我をあまり舐めないでくださいね、ひとつの怪我で死ぬこともあるんですから。……これでよし。他に痛むところは無いですか?」
『大丈夫だと思います。ありがとうございます。川西左近さん。三反田数馬さん。』
左近「どうして僕たちの名前を……?」
『えと……顔と名前を覚えるように名簿を見せてもらったから……三反田数馬さん……!?どうしてそんなに泣きそうになって……』
数馬「は……初めてすんなりと名前を言ってくれる人がいた!!」
左近「あぁ……三反田先輩は影が薄い……っていう所で、よく名前を忘れられてしまったりしますから……」
『な……なるほどね……影が薄いだなんて全然思わなかったけど……でも、それも個性だと思うけどな。忍者にとって影が薄いことって大事な事だと思うし』
数馬「!!!Aさん……!ありがとうございます……!ぅう……!そうだ……僕のことは数馬で良いですよ、呼びにくいと思いますし……それに敬語も大丈夫ですから…」
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スイちゃんのご友人のご友人 - ドゾッ【輸血】三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月2日 1時) (レス) @page8 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 最高(^^ω)輸血パックをください、、、、、 (2023年1月20日 22時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
Spring(プロフ) - 雅さん>>素敵なコメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!綾部くんと食満先輩かっこいいですよね……!☺️❤これからも沢山出していきたいと考えていますのでどうぞこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年9月1日 21時) (レス) @page40 id: bb9c13b2cc (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 私の推しキャラは、綾部喜八郎君と食満留三郎先輩ですね…😅💓他の上級生のキャラも良い☺️✨👍いちばんの中では、綾部喜八郎君ですね…😭(泣き恥) (2022年9月1日 20時) (レス) id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。Springさんが作成した忍たまの小説、読んだら面白くて、見入ってしまいました(笑)続きが気になるぐらい😅 (2022年9月1日 20時) (レス) @page17 id: 3a6985dc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Spring | 作成日時:2022年8月30日 5時