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6話『1つの屋根の下』(上) ページ18

レイはしばらく2人から連絡が来ないのを少し寂しく思いながらバイトをしてお金を稼いでいた。
新しい服やクツを買ってギアを揃えたりしていた。

レイ「でも、俺には今着てる服が慣れてて着やすいな、部屋着にするか?」

そうレイは独り言をつぶやきながら買った服が入った袋を片手に家に帰ろうとしていると
向こう側からミカが走ってこっちに向かってきている。

レイ「ミカ、久しぶりだな。どうしたそんなに慌てて」

ミカ「レイくんを探してたんだよ…!はぁ…疲れた…笑」

滲み出た汗を拭いながら、息切れしているミカはそう言った。

レイ「俺?」

ミカ「電話してもかからないんだもん…」

レイ「あれ、俺携帯…あ、悪い。マナーモードにしてて気付かなかった」

ミカ「許さぬ」

レイ「えっ」

ミカ「冗談だよ!」

レイ「いきなりびびった…」

見せたいものがある、とミカはレイの手をとって駆け出した。

レイ「ちょっ、おい!」

レイは不意に繋がれた手を意識してしまい、顔が少し赤らむ。

ミカ「こっち!」

ミカは休むことなく駆け出す。レイももうそろそろ疲れ始めた頃、ミカの足がようやく止まる。

止めた先は少し大きめな一軒家。見た目は綺麗で築10年も経ってないようだった。

レイ「ミカの家か?」

ミカ「これからね!」

レイ「『これから』?」

レイはミカの言った言葉が理解出来ずに家の中へと入った。
その部屋の中も綺麗だった。買ってすぐなのか、目立った家具はあまりない。

リビングと思わしきその部屋にはテレビと前に置かれた深緑色のソファに座っているリトの姿があった。

リト「あ、レイくん!久しぶりだね!」

レイ「え、リト。なんでここにいるんだ?」

リト「なんでって…ミカちゃん、まだ言ってないの?」

ミカ「言ってない!サプライズしようって思ったから!」

レイ「お前ら…もしかして…」

6話『1つの屋根の下』(中)→←5話『戦友の証』(下)



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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時

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