6話『1つの屋根の下』(中) ページ19
ミカ｢そのまさかだね！｣
ミカがキラキラした目でレイを見つめる。
レイ｢やっぱ付き合ってるんだな…｣
リト･ミカ｢えっ！？！？｣
リト｢ちょ、ちょっと待ってよレイくん！！僕らそういう関係じゃ！！｣
ミカ｢レイくん！！前にも言ったよね！？｣
レイ｢え、違うのか？｣
レイはいかにも真面目に返す。
ミカ｢違うよ！？ここはレイくん含めた3人の家だよ！｣
レイ｢……え！？｣
レイはしばらく黙って、ようやくその状況が理解出来たのか、大きく口を開けた。
レイ｢俺らの家…！？｣
ミカ｢そう！｣
リト｢ちょっと時間かかっちゃってあまり連絡してなかったね…笑｣
レイ｢いや、ちょっとどころかホント全然来なかったよな…｣
ミカ｢これからは一緒にここに住もー！｣
レイ｢今住んでる部屋どうするんだよ…？｣
リト｢…サプライズは成功したけど問題はそこなんだよね…｣
レイ｢とりあえず、親には聞いてみるけど…｣
ミカ｢わぁー！ありがとう！｣
ミカはこれから住む家でぴょんぴょん飛び跳ねた。
レイ｢分かんねえぞ…？いや、そこまで鬼畜な親じゃないのは俺がよく知ってるけど…変なとこ厳しいからな…｣
リト｢まあそれは仕方ないよ…笑今のとこ、まだ正式に買ってるわけじゃないし…笑｣
レイ｢えっ、まだ買ってないのか｣
リト｢さすがにね！？ここでレイくんがダメになって僕とミカちゃんだけだったら寂しいでしょ！？｣
レイ｢…いや、ミカは俺の分まで騒いでくれると思うぞ｣
レイは久しぶりに親に電話をかけた。2人に聞かれることを恥ずかしく思ったので、階段をあがり、1つの部屋に入った。
レイ｢…もしもし｣
[はーい。レイン、久しぶりね。そっちはどう？]
レイ｢問題はないし、楽しいよ｣
[そう。それは良かった。]
レイ｢なあ、お母さん。今、俺2人仲間が出来たんだ｣
[あら、そうなの？いつか顔を見せて頂戴？]
レイ｢うん、いつかな。
それでその3人で一緒の家に住むことになった。今の家は解約していいか？｣
[……]
レイは母親に本題を切り出した。母親はしばらく黙ったままになった。
｢やっぱり急じゃダメだったか｣とレイは少し考えていると
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作者名：こっこ@amuse | 作成日時：2019年6月17日 7時
