占ツクに宗教が出来上がったらしい(解体)

たいりつ1 ページ18

数日経っても、ホムペブームが終わる気配がしない。

ある日の朝、パソコンを開き占ツクへ行ったが……。相変わらずのホムペランクイン率。

低評価云々についてを始めとした色々な……明るくはない話題を綴ったホムペは元より、そんなものが増えていく現状を批判するホムペまでが出回っている。

「またか……」

ランキング上位に載る、「ホムペ批判」のホムペが目にとまり、大きく溜息をついた。

……その作者自身、ホムペが増えすぎの現状批判をホムペで伝えることは矛盾だと自覚している。

それなら、作らなければいいのに……。
どうせ、中身はどれも同じ。

中にはこんな下らない悪循環が起こる占ツクそのもの失望した、と"ホムペで"宣言する作者もいるので、占ツクは大荒れ。

てんしさんのホムペはというと、少しずつ「低評価反対」に対する違和感の意見コメも増えてきて、最初の絶賛の波はどこへやら。

しかしこのホムペにはてんしさん信者の反発はほぼ無い。「人気作者"信者"」の行動を批判したホムペにて反乱を起こしているらしい。

信者のいる人気作者はてんしさんに限ったことではないが、コメントでてんしさんを名指されたせいで騒ぎになっている、と作者Aさんにきいた。

「そろそろ学校行かなきゃ……」

玄関の方でお兄ちゃんの「いってきます」の声が聞こえ、私も立ち上がった。

そういえば今日は、他学年との交流授業があるんだったなあとか思い出し、少しだけ気分が明るくなった。


●


外の日差しは、肌に心地よい。それでもって学校内はいい感じにひんやりと涼しく、過ごしやすい日。占ツクでどんよりしていた気分がどんどん晴れていく。

女子Bちゃんに声をかけ、会話をした。話題は今日の交流授業、それから占ツクのホムペのこと。

「私、某新アニメのジャンルもやっているんだけど、そこでもホムペが……なんだかヒロインの女の子への批判とか……」

それから、「嫌われ」といわれるキャラクターへの暴力、キャラ崩壊などの多い小説(？)がそのジャンルでは多く、不快な気分になった人がホムペで批判して、争いになっているとか。

私は女子Bちゃんにきいたことを、呟き用ノートに書いておいた。

占ツクで問題が色々増えるようになってしまって、ノートに書き留める量も増えてしまっていた。

読み返しても、以前は占ツクのことでは小説にコメントがきて嬉しいとか、評価が入ったとか、そういうことを書いていたのに……。

今では、騒動のことだらけ。

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