監督の姪はハイスペックガール

baseball 7 ページ8

栄純「は…はい…。」

一也「すいませーん。
お待たせしました！」

清国「遅いんじゃコラァ！！」

栄純[最高のピッチング？
作品？]

清国「俺の悪口言うたやろ。」

一也「ははっ、まさか。」

栄純[つーか今日、会ったばかりの奴に【相棒】なんて言うか？
こっちも思わず返事しちまったじゃねーかよ…。]

一也[フフ…さーて…怪物退治といきますか！]

栄純[けど…【作品】か…今までのピッチングをそんなふうに考えたことなかったな…。]


流石、御幸(みゆき)ね。
硬さがとれたわ。


一也[さぁ、こい！！]


ドパン


一也「入ってます…よね？
おーし！
バッター、手が出てないよ！」

清国「アホゥ！
今のは様子見じゃ！」

栄純[今のミットの音、俺…今日球走ってる？]


ふーん
スピードはこれからの課題だけど…キレのあるいい球投げるじゃん


一也[そんじゃー次は…。]

栄純「え…。」

栄純[そこ？]


クス！
おもしろいじゃない！！


ガン


「うおー。
いったぁ。」

「あの人の打球はライト方向でも伸びるぞ！」

「ファール！」

清国「ちぃっ。」

栄純「ふおーぉ。」

栄純[なんつー速ぇスイングだ…流し打ちであんなに飛ばされたの生まれて初めてだぞ…。
けど…あの人…今、同じコースに投げさせるように見せかけて…半歩分だけ座る位置をズラしてなかったか？]

一也[そう…。
このコースなら打たれてもファールにしかならんのよ。]


御幸(みゆき)はいつも通り。
問題なしね。

☆★☆
2019/05/29

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