1話 By夏月 ページ2
夏月side
目が覚めると、学校の体育館にいた。
でも、いつも見ているような体育館ではなく、全く見たことのないような暗い雰囲気の体育館だった。
「ふぁ〜あ……ここはどこなのかなー…」
いつも以上に眠い目を擦り、私はフードを被った。
そして、リュックの中を確認した。
「やっぱり…」
ゲーム機、絆創膏、メモ帳、ハンカチ、ティッシュ、筆記用具、白猫のぬいぐるみ……あ
ゲーム機はあるのに、スマホが無かった。
…予想通りだ。
警戒するべきだと咄嗟に判断し、改めて周りを見回すと、高校生くらいの人達しかいない事に気が付いた。
「これって…推理ゲームの最初みたい……誰か起こそうかな…」
見たところ、私が一番乗りのようだ。
『ねーみー…』と言いながら、私は誰を起こそうか考えていた。
気になるのは、茶髪のハーフアップの女の子と、紫髪が跳ねてる男の子、金髪のウェーブがかかってる男の子…かな。なんとなく…話しかけたいような感じ。
…でも、眠ってる時に起こされるの、私だったら嫌だなぁ…
先に、何があったのかを思い出す事にした。
えっと、確か…
私はゲームが大好きで得意で…
大会でいっぱい優勝したら…
手紙が来て…
内容を読み終えたら、眠くなっちゃって…
…あ、そうだ…!
私は…『超高校級のゲーマー』だって…
その事を踏まえて考えると、ここにいるのは皆私と同じ高校生で、ここに無理矢理入学させられて、一人一人が超高校級の称号を持っている。
そして、私達は確実に何かをさせられる。
才能を持つ凄い人達を集めるくらいなのだから、何か重大な事なのだろう。
「なんか…嫌な予感がする…」
私はこの胸騒ぎを不安に感じ、誰かを起こす事を決意した。
「…よし、あの子を起こそう」
私は茶髪のハーフアップの子に駆け寄った。
「……ねぇ!キミ!起きて!」
やはり話すのに間が空いてしまう。
まぁそんな事はどうでもいい。
ハーフアップの子は起きなかった。
「……まぁ、主人公は遅れて登場するものだもんね」
私には、この女の子がゲームの主人公に見える。
…あとからもう一度話しかけよう。
誰に声を掛けようか悩んでいると、先程の私の声で目を覚ましたのか、金髪ウェーブの男の子が反応を見せた。
よし、決めた。
『まず、金髪ウェーブくんを起こして、次にハーフアップの女の子を起こす』
うん、完璧。
私は金髪ウェーブくんに駆け寄った。
ー
くろーさぎさん、吉良くん、次お願いします!(*_ _)ペコリ
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riiu(プロフ) - 更新しました! (2020年2月16日 14時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 了解です!では探索の方いきますね!更新します! (2020年2月16日 13時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 春雨さん» すみません!!どうしたら良いのかと思っていたのですが……話を進められそうなら進めて構いません!グループを組む場面でも大丈夫です! (2020年2月16日 13時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - riiuさん» 主催者でない私が意見するのもどうかとも思ったのですが、私はグループ組んだ後の話を進めてもいいと思いますよ。確かに話が大幅に進んでしまうと不味いかもしれませんが、現段階ではそこまで大幅に話が飛んだりはしないと思いますし。 (2020年2月16日 13時) (レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - えーっと…更新したいのですが、まだ話の中でグループが組めてない子達がいるので、そちらを先にやった方がいいでしょうか…? (2020年2月16日 12時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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