【銀魂】大恋愛【沖田総悟】 (ページ2)

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「だいたい寒いのに縁側なんかにいるからそんなバカみたいなことが思い浮かぶんでィ」

「だって久しぶりの雪なんだよ！武州にいた頃が懐かしいね。ってそれより総悟、乗り悪ーい」

雪が降っているのにそれを楽しまない奴がどこにいるのだろうか。しかも初雪だよ！あっ、ここにいたわ。しかし、私がどれだけ言っても従わないのがドSヒーロー“沖田総悟”である。今回も例に漏れず

「悪くて結構。俺は中にはいる。」

と言って立ち上がり部屋の中に入ろうとしている。冷たいやつだ、ほんとに。

「ねえー一回だけ！一回だけだから！カレカノらしくイチャイチャしたいじゃん！たまにはさ」

私の熱意が伝わったのか総悟は部屋に入れかけていた足を引っ込めて、少し考えるようなそぶりを見せた。

一変、

「そ、その顔は…」

振り向いた総悟の顔を見た私は、自分の顔がやっちまったと引きつっているのを自覚した。

「あ、悪魔の顔だ…やだー！！襲われるー！悪魔の尻尾と耳が見えるー！」

「そーかそーか、ならやってやろうじゃねーか。」
「おめーは優しくてイケメンな彼氏様が毎晩可愛がってやってるのにそれがイチャイチャじゃねーというんだな。喜べ、雌豚。おめーが雪の冷たさを感じなくなるぐらいあっためてやるから覚悟しやがれ」

総悟の手が伸びて私の襟元を掴まれた時点で私は敗北を確信した。

詰んだわーもうこれは死んだわー

と沈んでいる私は結局、引きずられながら総悟と部屋の中に消えたのであった。