私たちはまだ子供で、 ページ24
．
「さて、腹も膨れた皿も洗った！お次は〜？」
「肝を試す時間だ〜！！！！」
「「試すぜーっ！！」
「その前に！大変心苦しいが、補習連中はこれから俺と授業だ」
『…え』
もうすっかり空が暗くなった夜。
力を合わせて作った夕飯は美味しかったし、お皿洗いは家事の中でも結構好きな方だから苦痛じゃなかったし。
怖いのは嫌いだけど、まあ林間学校マジックで？別にやってもいいかな？的な気持ちでいたA。
そんな肝試し中止のお知らせに、複雑な気持ちになる。
怖いのは嫌だけど、せっかくだし皆と一緒に叫んだりしたかった。一回しかない林間学校だし。
頬を膨らませるAは、サラッと抵抗することなく相澤の捕縛布に捕まっている。
「すまんな。日中の訓練が思ったより疎かになってたのでこっちを削る」
「うわあ勘弁してくれ！！」
「「試させてくれ！！」」
『助けてまだ2時コースとか勘弁！！！』
そんな悲痛の声も届くことなく。結局そのまま引きずられて、施設へと逆戻りだ。
「ああ…私たちも肝試ししたかった」
「アメとムチっつったじゃん！アメは！？」
「サルミアッキでもいい。アメを下さい、先生」
『サルミアッキは嫌！！』
「サルミアッキ美味いだろ」
『どこがよ！！』
施設の前に着くと、拘束されていた捕縛布は取られて自由の身となる。Aは大きく伸びをして、相澤の後ろをついて行く。
「今回の補習では、非常時での立ち回り方を叩き込む」
『演習ですか！？やった！！』
「…気持ちは立派だがな、周りから遅れをとったっつう自覚を持たねえとどんどん差開いてくぞ！
広義の意味じゃこれもアメだ。ハッカ味の」
「ハッカはうまいですよ」
肩を落として補習の教室に入っていくA組補習組一同。ガラリ、と扉を開けると、昨日と全く同じな例の彼の声が聞こえてきた。
「あれぇ？おかしいな？優秀なはずのA組から赤点が6人も？B組は僕1人だけだったのに？おっかしいな！ハハハッハハ…「どういうメンタルしてんだお前！」
「昨日も全く同じ煽りしてたぞ」
『ワンパターンしかないんじゃん？』
「心境を知りたい」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1099人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
