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訓練も終わって、夕食の料理の時間。
だいぶ深すぎるため息をついているAは、鍋に入れるための水を汲んでいた。だいぶ重い。
「…氷室」
『あ、轟』
彼女の隣に同じように鍋を持って現れたのは轟だった。
昨日の恋バナを思い出して顔を赤くしたのは朝会った時だけ。今のAは平気になっているし、何なら疲れが数十倍キュンキュンを上回っているので、顔を見れないだとか話せないだとか、そういう特別変わったことはない。
「訓練大変か？」
『すっごい大変。轟は？なんかずっとお風呂入ってるんでしょ？』
「風呂じゃないけど……まあ間違ってはない。氷室は？」
『なんか木から木に飛びながら氷出して壊す？的な…』
なんかやけに色々作れるようになったんだ、と片手からハンマーを出すA。
『…これどうしよ』
「俺の炎じゃ溶けないか？」
『溶けないよ多分』
どうしよう、と言って2人は顔を見合わせる。先に動いたのは轟の方で、氷製のハンマーを草むらの方にぶん投げた。
『…え』
「このまま置いてたら邪魔だろ」
『まあそうだけど…意外とそういうとこあるよね』
「悪いか？」
『ううん、全然』
轟と横並びで歩くAは、彼が緑谷に話しかけたことにより一緒に足を止める。
現在皆がそれぞれ何かを担当していて、協力して夕飯を作っていた。
「オールマイトになんか用でもあったのか？相澤先生に聞いてたろ」
「えっと…うん、洸太君のことで…」
「洸太？誰だ？」
『え、あの男の子だよ。ずっといたじゃん』
赤い帽子が特徴的な、峰田の覗きを止めてくれた男の子。
ツンツンしていて喋ってはいないけど。というか口をあまり利いてくれなかったけど。
「マンダレイのいとこの…えと…あれ、またいない」
『赤い帽子の…わかる？お風呂で峰田を止めてくれた子』
「ああ…見たことあるかも」
薪を並べる担当の緑谷は、並べながら口を開いて。轟とAはそれを聞く事に徹した。
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
