森を抜けて会いにきて ページ3
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「魔獣の森！？」
「何だそのドラクエめいた名称は！！」
「雄英こういうの多すぎだろ…」
まあでも、文句タラタラ言ってるだけじゃ仕方ないし。
覚悟を決めて立ち上がった時、唸り声をあげてかなり大きめな獣が峰田の目の前に現れた。
「静まりなさい、獣よ！！下がるのです！」
動物なら何でも従えることができる口田の個性が通じていない。ガチの魔獣？
まあでも、ここを通り抜けるにはやるしかない。
12時までに最短ルートで施設に行って、お昼ご飯食べたいし。お昼ご飯抜きなんて、そんなのごめんだ。
「いくぞA組！！！」
「「「『おう！！』」」」
「前方から3匹、左右に2匹ずつ」
「総数7、来るよ！」
幸か不幸か、Aは1人で魔獣を担当することになっていた。
ただ、ヒーロー科で過ごした時間は短かったけれどその分濃すぎていた。
だから、きっとこれもなんてことない。
木から木へ飛んで、飛び移って、そしてそれと同時に剣を造って。そして一気にそれらを魔獣へ。
360度から刺される氷製の鋭い武器たちに魔獣は倒れる。
『…おお、』
まさか1人でできちゃうなんて思わなかった。
上がりまくる口角を抑えながら、Aは間髪入れずにどこかにいる魔獣の元へと向かう。
全てはできるだけ早く施設へと向かうため。早くお昼ご飯を食べるためだ。
＿＿＿
結局、到着したのは午後5時20分。
カラスが鳴いている。空もオレンジ一色。
「何が3時間ですか！！」
「それ、“私たちなら“って意味。悪いね」
いやしんどすぎる。しゃべる気力も正直ない。
それはA以外の生徒も同じで、皆ボロボロ・息切れ・顔死んでるのフルコンボだ。
「実力差自慢のためか、やらしいな」
「腹減った、死ぬ！！」
「…でも正直もっとかかると思ってた。私の土魔獣が思ったより簡単に攻略されちゃった」
最初気にしていたブラウスの汚れも何だかバカらしく思えてきて、Aはグデーっと地面に倒れ込む。
ぴょんぴょん飛んでいたため若干の気持ち悪さを感じながら息を整えていると、相澤の声が聞こえてきて。彼女は慌てて姿勢を戻した。
「茶番はいい。バスから荷物降ろせ」
セルフ！！？察してたけどさ！！この状態であんな重いの持ったら全員死ぬぞマジで。
「部屋に荷物運んだら食堂にて夕食。その後入浴で就寝だ。本格的なスタートは明日からだ」
「うう…」
「さあ、早くしろ」
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
