【銀魂】沖田家の長女は変装をして真選組の女中になっているようです。

＃３８ ページ38

「鬼兵隊が江戸に居るという情報が入った」





『！』





真剣な表情で近藤さんが言ったその言葉。

…また、鬼兵隊かィ。





「…だが、今回は不穏な動きを見せているらしい」





「不穏な動き、ですかィ？」





アイツらはいつも予測不可能の動きをしてるだろィ。





「あぁ…来週、祭りがあるよな」





は？何で今そんな事を…





「予測だが、鬼兵隊はその時に動くだろう」





今までだって鬼兵隊が動いてたのは祭りの時じゃねェかィ。





「何でそんな事を？」





「鬼兵隊は…いや、高杉は、Aちゃんを狙っているのかも知れない」





「は…？」





あの貧乳を、かィ？

…アイツは姉さんと同じ名前だけど、姉さんは武州に居て、狙われるなんて事は無い筈でィ。





「理由は分からないが…今日Aちゃんを尾けている怪しい男が居たらしい。ソイツを捕まえた所、自分は鬼兵隊の者だと言ったそうだ」





マジかよ…

そんなんフラグ立ちまくりじゃねーか。





「…そこで、鬼兵隊の動きが無くなるまで、Aちゃんに護衛を付けたいと思う」





そこで言葉を切った近藤さんに、土方さんが続ける。





「だが、あからさまにすると不審だ。苗字もあの高杉に狙われていると知ればパニックになるだろう」





そりゃぁな…真選組(ココ)の女中だと言ってもアイツだって一般人なワケだし。





「…んじゃぁ、尾行っつー形での護衛って事ですかィ？」





「あぁ。そう言う事になるな」





っつー事ァ…護衛は監察辺りがするのかねィ。





「この事はなるべくAちゃんに知られたくは無い。皆、分かっているな？」





『はい！』





あくまでも内密に…かィ。





「近藤さん、その祭りはいつあるんですかィ」





「明後日だ」





「は？」





明後日？





『明後日ェェェエエ！？』





…うるせー。





「あれ、言ってなかったか？ガハハ、いやぁすまんすまん！」





「……ハァ」

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