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#25 ページ25

あれから日が経ち。

無事部屋も直り、真選組に戻って来た私。

一泊二日どころじゃ無かったな…

それで今は休憩中。ふと空を見上げれば。





「…なんだか、雨降ってきそう…」





見事な曇天。

雨降ってきちゃう前に、洗濯物取り込んじゃお。



ーポツ、ポツ…ー



「あっ、もう降ってきちゃった。早く早く…」





大急ぎで洗濯物を取り込み、縁側に戻った途端、どしゃ降りになった雨。





「…お、苗字じゃねェか」





「あ、土方副長」





いつも通りタバコを吸いながら近づいて来たトシ。

タバコ湿気ちゃわないのかな?





「いきなり降って来ましたねぇ…通り雨だと良いんですけど」





「あぁ。…苗字」





「はい?何でしょう」





やけに真剣な表情をしたトシ。





「この天候だといずれ雷が鳴るだろうから…そん時は、総悟に気を付けろ」





「沖田隊長にですか?」





分かってるよ。何年一緒に居たと思ってんの。…と言いたい所だが、それを言ったら終わりなので、胸の内にしまって置く。





「あァ。…まぁ、気を付けても多少は被害を受けるだろうがな」





「じゃぁな」と言って去って行ったトシ。

…あ、今遠くで雷鳴った。


………
……



ーゴロゴロ…ー



「結構近いなぁ…」





数十分すれば、随分近くなった雷の音。

総悟、大丈夫かな。…部屋行ってみるか。

手ぶらで行くのもおかしいし…お茶とお煎餅でも持って行こう。


………
……



「沖田隊長」





当然と言えば当然だが、応答無し。

きっと聞こえていないんだろう。





「入りますよ」





部屋に入れば、中には膨らんだ布団。

私は静かにため息を吐き、その布団に近付いた。





「沖田隊長、沖田隊長」





総悟が居るだろう所をトントンと叩く。

…すると布団がもぞっと動いた。





「……A?」





布団から顔を覗かせた総悟は、いつもより眼が弱々しかった。…可愛いっ!

て言うか名前で呼んでくれた。しかも下の名前。

ちょっと感動。変装してない時も"姉さん"で、名前で呼ばれた事無いからなぁ。





「お茶、持って来たんです。一緒に飲みませんか?」





小さく頷いた総悟を見て、私は少し微笑んだ。

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麒麟(プロフ) - ネタが多くて面白いです (2016年12月25日 13時) (レス) id: b0311b2dea (このIDを非表示/違反報告)
ことりのおやつ(プロフ) - 亜梨朱さん» はいっ!!(`・ω・´)キリッ (2015年8月30日 23時) (レス) id: 31c11abceb (このIDを非表示/違反報告)
亜梨朱(プロフ) - 頑張ってください!! (2015年8月30日 23時) (レス) id: e7a369f580 (このIDを非表示/違反報告)
ことりのおやつ(プロフ) - 亜梨朱さん» ありがとうございます!!合作も見て下さったんですね!ありがとうございます!!頑張ります!ヾ(*´∀`*)ノ (2015年8月30日 23時) (レス) id: 31c11abceb (このIDを非表示/違反報告)
亜梨朱(プロフ) - めっちゃ面白いです!二つの血を引いた姉も見ました!更新ファイトです(o^∀^o) (2015年8月30日 23時) (レス) id: e7a369f580 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことりのおやつ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Sougo09201/  
作成日時:2015年6月27日 21時

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