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「なぁ、佐藤。先生来たけど、今言いにいって良い?」


「私不安なってきたんやけど…。ほんまにええん?赤崎は大丈夫なん…?」




 就学旅行での決め事中、私の決めることが終わり一人でぼー、っとしていたら赤崎に声をかけられた。

 先生は教卓の横に置いてある机のところにつき、その周りには、いわゆるスクールカースト上位の男女が集まっている。……中には、Aや、Mもいた。

 今はほぼみんなも決め事も終わったようで、ただただ雑談をしているようにも感じられる。そのタイミングを見計らって、か…。





「…っ!赤崎、やっぱ私、放課後一人で先生に言うわ。あんたにそんな迷惑かけられへんやん」


「あ〜はいはい。俺、言ってくるからな」





 なぁ、待って。その声を聞く前に赤崎は教卓へ向かっていく。AとMが会話に花を咲かせていたのか笑顔だったが、赤崎が声をかけてちょっとしたらMの表情が曇った。…バス座席のことも話したんだろう。

 赤崎とMが少し険悪な雰囲気で話していたのが気になったのか担任が話に入っていく。………AとMは部が悪そうな顔をし、でも譲ってもらったんです!と反論している声が聞こえた。

 ………胸が痛いなぁ…そうだよね、私、ちゃんと断らなかったんだから。



 教室の後ろで見ているだけの私を、担任は佐藤ちゃん、ちょっとこっちきて、と言った。




「あのさ佐藤ちゃん、別に責めてるわけちゃう、っていうのは頭に入れて聞いてな?さっき赤崎がバス座席元に戻したい、って言ってたんやけどな、佐藤ちゃんもおんなじ事言ってる、って言ったんよ、今。でもさ、佐藤ちゃんとあいつ(Aの好きピ)はさぁ、佐藤ちゃんが良いって言ったから変えたんやろ?なんで、あん時いいよ、って言ったのに今はあかんの?なんで、前は良いよ、って言ったん?」


「…えっと、あの………」




 今、この場で言えるわけがない。Aと、Aの好きピのいる場で、言えるわけがない。Aが好きな人と席が近くになりたいから、なんか。そんなん可哀想すぎる。私は言葉を出せなかった。みんなは私を怪訝そうな顔で見る。

 お願い、そんな目で見ないで、AとMの目線が痛い。なんで今更、とかやっぱり元に戻さなくて良い、と言えって言う圧が含まれている。怖い。胃がムカついてきた。元々ストレスに弱いほうやのにこんなん急に。怖い、やめて____





「先生、放課後、話しても良いですか?」


「…そっか。じゃあ一旦解散。HL始めるで」





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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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りょうまる。 - クズ男にしか引っ掛からない中1の僕か言いますと、人間の好みは、たくさんの人と関係を持つに連れてかわっていきます。独身なら特にです!作者さん!!!ファイト!!!!!!!!!!! (7月24日 21時) (レス) @page6 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大根1号 | 作成日時:2022年11月7日 1時

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