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【番外編6】 ページ38






話題がなくなってしまって、また互いに沈黙になった。
何か話したいけど、何を話せばいいかわからなくて黙ってしまう。

花火が終わった時から自然と離れていた手は、不安気に宙をさ迷っている。




「あの、さ。」




爽くんが口を開いた。
少しかすれた声。




「2人でもうちょっと回ろうよ。」

「…うん!回りたい!」

「あと、その前に、ね?」




まさかのお誘いに喜んでいたら、爽くんが呟いて俯いた。
な、なんだろう…。







「好き、なんだけど。」






本当に小さい声。



でも、たしかに耳に届いた。







「好きって…え?あ、花火が?お祭りが?」

「え、まぁそれも好きだけど…。
そうじゃなくて!」






脈絡がなさすぎて、頭が混乱する。
だって、好きとか言われたら私が?とか思っちゃうから。爽くん、主語をちょうだい。






「1回しか言わないからね。Aが好きなの。」

「え?」





あまりにもサラッと言ったから、聞き返す。
いや、1回しか言わないって言ったか。

…て、え?






「あの…勘違いでしたら大変お恥ずかしいのですが…。
私が好きって言いました?」

「…うん。」

「それはえっと、友達として好き?それとも…えと…い、異性として…の?」




恥ずかしくなって語尾が小さくなる。





「それくらい、察してよね…。」





不機嫌そうに、また小さい声で言った。
察してって…。





「言ってくれないとわかんないよ…。」

「…〜〜〜〜〜っ、Aが好き、大好き。
俺と付き合ってください。

…察した?」

「…はい…察しました…。」

「で?返事は?」




偉そうな口きいてるけど、顔まっかっかだからね、爽くん。
でも、そんな姿すら好きって思う。




「私も爽くんが好き、です。
だから付き合います。」

「…ぷっ、なにその言い方。」




私が返事をした途端吹き出して笑い出した。




「だ、だって返事は?って言うから!」

「だからって、付き合いますって言う人初めて聞いたよ!」




さっきまであんなに照れてたくせに!
でも、爽くんの笑い声につられて、私も笑い始めちゃった。




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天才科学者(プロフ) - わ〜!キュンキュンしました!!!!(キュン)死ぬかと思いました(笑) (2020年1月23日 18時) (レス) id: 1019316ade (このIDを非表示/違反報告)
sun(プロフ) - あほの子さん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえたようで良かったです(^-^)!笑 (2018年8月23日 15時) (レス) id: 2b179db437 (このIDを非表示/違反報告)
あほの子 - 爽くんのほんわか雰囲気があってめっちゃ可愛かったです!!最近ネタ系を見てたのでキュン死くるかとおもいましたwすごく良かったです!!ぜひいぶくんと友達も付き合って欲しい......!!!すごく良かったです!完結おめでとうございます!!! (2018年8月23日 1時) (レス) id: 6cd14c445e (このIDを非表示/違反報告)
sun(プロフ) - 夜話さん» ありがとうございます!私も書いてる身としてそんな感じでした笑 嬉しいです(´ー`*) (2018年8月12日 21時) (レス) id: 2b179db437 (このIDを非表示/違反報告)
夜話 - 一人でニヤニヤしながら見ました。主人公のはずが三者視点から見てしまってました笑 面白かったです! (2018年8月12日 1時) (レス) id: 19f63be987 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sun | 作成日時:2018年3月18日 19時

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