【爽快に】 青春を送ってみた

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あれから先生の話を聞いて、それぞれの部屋に戻っていった。
相変わらずみんな眠そうで、菜々もフラフラしながら歩いている。まるで酔っ払いのように。



菜々と私含めた4人で、部屋で1日のまとめみたいなものを書いていた。
要は日記みたいなもん。ここで学んだこととか、そこでどう感じたとか、ありがちなやつね。うん、ダルい。




｢あー眠いー。私もう寝るねー。｣

｢私もー。｣

｢Aも寝よー。｣

｢寝る寝る。｣




それぞれ書き終わったみたいだし、私も眠いからベッドに横たわる。
施設の見た目は古めなのに(失礼)、ベッドだけは立派にふわふわしてる。
ぼふっと飛び込むと今日1日分の疲れを吸い取ってくれるみたいに、眠気が一気に襲ってくる。




｢おやすみー。｣

｢はーいおやすみ〜。｣




電気を消して、部屋が真っ暗になった。
寝よう…と思い布団を被る。


そうだ、アラームセットしておこう…。

もぞもぞ動いてスマホを手に取った。



あ、LINEが一件来ている。




｢…碓氷くん…。｣




碓氷くんから、ついさっきLINEが来ていた。
少し緊張してトーク画面を開いた。





"おやすみ"





たった4文字。


されど4文字。




それなのに、なんでこんなに嬉しくなるんだろう。
無意識に口角が上がっているのが自分でもわかる。

慌てて片手で頬を触る。
みんな寝てるから、誰かに見られる訳でもないのに。




私もなにか返さなきゃ。





"おやすみ
明日も楽しもうね！"




碓氷くん、もう寝ちゃったかな…。
送ってからそんなことを思いながら、アラームをセットしようとした。
その時




"明日もトイレついてきてね"




って、すぐに返ってきた。
こんなの笑っちゃうよ。

いぶくんについてってもらえばいいのにって思うのに




"いいよ笑"




って返してしまう私はどうしたものか。




…

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