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｢はぁ？！居眠りぃ？！｣
『ちょっ、声大きい！』
『しーっ！』と友人の口を手でおさえて急いで使用人長がいないか確認をする。そして、誰もいないことが確認できた私は息を吐いて口から手を離した。
｢ごめん、ごめん｣と笑いながらそう言う友人である、カランの顔には反省の色が見えない。そんな彼女に私は今日何度目かのため息をついた。他人事だと思って……。王子に見逃して貰えたのに、使用人長にクビを飛ばされたなんて笑えない。
『もぅ、バレたらクビにされちゃうんだから』
｢にしても、よく生きてたね｣
｢砂にされなかったのが奇跡でしょ｣なんて軽く言うカランにやっぱり反省していないな、と思いながらもその言葉に首を傾げた。砂にされるとはどういうことだろう。砂にでも埋められるのだろうか。
『なんで砂にされるの？』
｢覚えてないの……！？｣
『え？……あ』
驚いた形相で私に問いかけるカランに、少し身を後ろに引きながらその理由を思い出す。そっか、そうだった。レオナ・キングスカラーという、この国の第二王子のユニーク魔法というのは、人や物を砂に変えるものなのだ。
けれど、彼はまだ子供だったはず。そんなに怯えるほどでは無いのではないだろうに、なんて思いながら一応歳を聞いておくことにした。
『ねぇ、レオナ様っていくつだっけ』
｢え？んんと5歳だったはず｣
5歳で魔法が使える？！しかもユニーク魔法まで？！
私なんて去年でやっと使いこなせるようになったばかりだというのに。私よりも4歳年下だというのにユニーク魔法まで使えるという事実に開いた口が塞がらなかった。
やはり、王子という貴族の才能なのだろうか。私はまるで身分の違いを見せられたように思えたが、まぁなんでもいいか。なんて最終的にはそんな思いもどうでもよくなってしまうのだ。私は私であるし、別に今はもうユニーク魔法は使えるようになったのだから、彼との差などないだろうし。そう思いながら、新しい話題を話すカランに相槌を打つのだった。
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地獄の番人 - ありがとうございます!! (2023年4月23日 19時) (
レス) id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 続きを愚かな私めにお恵みください!!お願いします!! (2022年11月8日 19時) (レス) id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - あ‘‘あ‘‘あ‘‘ぁぁぁ面白いよ〜とても面白いよ〜。好きです。続きを楽しみに待ってます!! (2022年9月13日 23時) (レス) @page18 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - めちゃくちゃお話が好きです！更新待ってます！ (2021年11月1日 23時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さぶ | 作成日時：2021年10月12日 19時
