オブジェには何が隠されている？ ページ39
ある程度情報共有をした。
僕はショーンにルーペを手渡される。
「どうだ？ 何かわかったか？」
「うーん 僕の目にはただの線にしか見えないかな…… エミリコを探して聞いてみよう！」
ショーンと一緒にエミリコを探していると前方に小屋が見えてくる。
「なんの小屋なんだろうねショーン」
「とりあえず入ってみるか」
扉は随分重たそうだ。
ショーンと一緒に扉を持ち上げて中に入る
どうやら地味な嫌がらせのようだった。
ショーンと一緒で助かった……僕は非力だから一人だと持てる気がしなかった。
もう一度あの扉を持ち上げるとやっと外が見えた。
僕は思わずその場にへたり込む。
すると
「あっ！ ショーン、レア！」
やっとエミリコとラムに会うことができた。
ショーンはエミリコに事情を話す。
「これ文字じゃないです！線ですかね？」
「つまり……俺と同じようにしか見えないってことか」
「こんな小さい文字はかけないと思います！」
エミリコに正論をいわれた。
確かにその通りだ。どうして思いつかなかったんだろう。
僕らは通って来た道のことを教えあった。
ひとまず僕らは爆発音の場所へ行くことにした
僕らは六つの動物の銅像がある場所にたどり着いた。
僕らが行こうとしている道には鉄格子がはめてある。しかも鍵穴がどこにもない。
「やはり怪しいのはこのオブジェか」
僕らは銅像へ近寄る。
「ん？ 台座との間につなぎ目？ あ！ これ動きます」
ショーンの顔へ泥水がかかる。
オブジェが動くことは分かったが顔を傷つける仕掛けもあるかもしれないということで慎重に行かざるをえなくなっていた。
「色んなことを考えすぎですよ。ショーン、レア！ とりあえずベンチに座ってオレンジを食べましょう」
「相変わらずだな。温室で摘んだのか」
「随分多い荷物だね！」
「ただでさえ重いのに坂でもあったら大変だぞ」
高低差が地図には書いてなかったから普通に坂とかありそうだ
「·····座った重み？」
ラムが思いついたようだ。
「なるほどな！ オブジェはフェイクでベンチの重みがスイッチになるのか」
「ラムも頭がいいね！」
ラムも頭がいいのかと感心していた。
「三人掛けのベンチか」
「ショーンが座ってていいよ！ 僕は鉄格子の方に行ってみる！」
三人がベンチに座っている間に僕は鉄格子の方へ行く。
しかし……
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作者名：空瀬 | 作成日時：2023年11月2日 23時
