空色ふうふ【そらる】 (ページ2)

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＊日常ページ2

「彼方～、旦那様ー」

ゆさゆさと旦那を揺する。

「…ん…」

A、と私の名前を寝起き特有の掠れた声で呼ぶ。

「おはよ。ご飯できてるよ」

んー、とベットの中で身体を伸ばす彼。

「おはよ、A」

ちゅ、と身体を起こした彼に唇を奪われる。

先に行く彼を追いかけて、寝室を出た。

「いただきます」

お揃いの食器を使ってご飯を食べる。

「今日昼まふまふも来るはず、だからなんか作っといて」

「まふくん嫌いなのあったっけ？」

「ない、と思うけど」

自分の卵焼きを食べ終えた彼が私の卵焼きに箸を伸ばす。

「あ！それ私の！」

してやったりという顔をして笑う彼方。まぁ、怒ってはいないけど。

「なににしようかなー」

「Aの作るのは美味いからなんでもいいけど」

「んふふ、ありがとう」

ごちそうさまでした、とご飯食べ終えると、しっかり自分が食べたお皿を下げてくれる彼方。今日は気が向いたらしく、私のも一緒に下げてくれた。

Aー。と私の名前を呼ぶ彼方。
どこにいるかわかっているくせに呼んでいるはずだから返事をしない。洗い物してるし。

「もう、呼んだじゃん。来てよ」

きゅ、と後ろから手が回されて、肩に頭を乗せられる。

「わかっているくせに呼んでるでしょ？」

「バレてた」

ふふっと笑い声が上から聞こえる。

「今日オムライスがいいな」

「了解しました」

「それ終わったらポケモン勝負しない？」

「賛成」

ちゅ、と私の頬にキスを落として、彼方は去っていった。

((お互いわかりあってる))