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46話 ページ7

ただいまばあちゃん』



「おかえりAちゃん」



今私は埼玉にいるばあちゃん家に来ている



「上がって上がって、今お茶入れるわね」



夏休みはいつもばあちゃん家に行き、お手伝いやらなんやらしている



『(ばあちゃん家やっぱり落ち着くな)』



ばあちゃんって聞けば和室のイメージがあるとは思うが、うちのばあちゃん家はフローリングと和室両方ある



ばあちゃん家特有のこの落ち着く匂いが割と好きだ



「Aちゃん帰ってきたし、今日はちらし寿司でも作ろうかね」



『うん、ばあちゃんのちらし寿司好き』



ばあちゃんのちらし寿司は美味しくて好き、具がたくさん乗ってて、桜でんぷんがさらにまた美味しい



『(ばあちゃんっ子だな……)』



小さい頃はばあちゃん家に住んでた。姉さんが仕事の関係上埼玉に少しの間在住してきた時はばあちゃん家にずっと居た


『……』


和室に寝転がり物思いにふける



『(みんなは何してるだろ……)』



少し気になるみんなのこと、友達の女の子二人は夏休みどうしてるだろとか


バレー部のみんなは今頃合宿中かな……とか


色々と考える


『国見……』


思い出すのは国見のこと


今頃またサボってるのかな……とか
金田一にちょっかいかけたり


あいつ塩キャラメル好きなんだっけ、お土産で別にこっちの限定の塩キャラメルでも買ってくか


とか……思い浮かぶのは国見のことばかりだった



『不思議だ』



「何がだい?」



『わっ!ばあちゃん!』



「何驚いてるの?」



『いやいきなり現れたから驚いて』



「すまないねーこれお饅頭、良かったら食べな」



『ありがと、ばあちゃん』



もらったお饅頭を食べる



不思議……さっき思ったこと



目を閉じて思い浮かぶのは国見のことばかりで……国見といると心が休まって、安心する



ずっと前から感じていたふわふわしたこの感覚



その思いは収まるどころか強くなる一方だった




『どうしちゃったんだろ……私』




自分の感情が分からなかった









少女は忘れていた



あの日の夏を



そしてあの日の夏が



刻一刻と迫っていたことも







……






おばあちゃん家に来てから数日経ったある日


「Aちゃん」



『ん?』



「せっかくだし出かけに行かないのかい?」



『んー……』



確かに、ここに来てから数日経ったけど、ばあちゃんに頼まれておつかいしたり、畑の収穫とか手伝う以外、外に出ていない

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無気力boy(プロフ) - ユリさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいお言葉感謝しかないです(´ー`) (2020年6月28日 22時) (レス) id: aded513bd5 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 不思議涙余韻に浸ってました。とても感動しました (2020年6月27日 22時) (レス) id: 34d527f6b4 (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - マッキーさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mそう言っていただけるとすごく嬉しく励みになります……!最後まで読んでいただきありがとうございました (2019年4月1日 13時) (レス) id: 947057a2b9 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー - 凄くいいお話でした。 (2019年4月1日 11時) (レス) id: 269ec57400 (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - カメックスさん» コメントありがとうございます。表情につきましては潰される直前なのですが、こればかりは僕の文才力の無さですね……ご指摘ありがとうございますm(*_ _)m今後の参考になります。最後まで読んでいただきありがとうございました (2019年1月13日 5時) (レス) id: 947057a2b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無気力boy | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年10月18日 15時

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