【HQ】宮侑くんが嫉妬するお話。【宮侑】

嫉妬しない6 ページ6

話によると、侑くんの好きな人は6組らしい。



私たちは2組だから少し遠いんだ。





「6組のヤツらが羨ましすぎる…、なんで俺6組やないんや、」





それは侑くんが文系だからでしょ、と心の中で呟く。





そうか、好きな子は理系か。




「侑くんの好きな子って、どんな子？」




聞きたくないのに、聞いてしまう。




所詮、好奇心だ。




侑くんは少し間を置いてゆっくり話す。




「なんだろ、俺バレー部で早めに学校行っとるやん。
そんときにな、あの子が体育館裏で花に水やりしとったん。




なんやろなあ、その横顔が気になってしまったんよ。



気づいたらああこれ好きってやつかもしれんと思って。」






はにかみながら口角をあげる彼。





朝なら私だって早めに行ってるよ。



毎朝一緒に教室まで行ってたのは私なのに、





侑くんは一瞬で、その女の子に恋をしたんだ。









ほらね、やっぱり、傷ついた。

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