9、道の中 ページ10
田沼side
鈍い頭の痛みを感じ、違和感の方向に振り返る。
「…っ。多軌!」
咄嗟に横を歩いていた多軌へと声をかける。
多「どうしたの、田沼く…!」
多軌もその違和感の正体に気づいたのだろう。
___夏目と東条が、いない。
「西村!北本!」
もしかしたら、妖に巻き込まれたのかもしれない。と声に出しそうになったのを食い止める。
多「夏目くんと、Aちゃんがいないの!」
多軌が2人に告げる。2人は顔色を崩すことがない。
北「なつめ…?A…?」
西・北「誰だ?それ」
多軌が顔色を変えたのがわかった。
おれからも血の気が引くのがわかった。
「な…一緒に来たじゃないか…」
西「なに言ってるんだよ、田沼。俺らは今日…」
___4人で来たじゃないか。
西村はいつもの調子で笑って言った。
2人はまた歩き始めた。
多「どういう、ことなの…」
多軌が呟いた。
?「妖のせいだな」
がさり、と茂みからでてきた物体。
多・田「先生!」
二「恐らく、妖の領域に連れ込まれたのだろう。記憶を操作できるくらいだから大物だな。
お前らは少なからず妖力があるからまだ平気だろう」
「どうしたらいいんだ、先生」
おれの問いに先生はふん、と鼻を鳴らした。
ニ「なに、私くらいの大物なら、そこに入ることくらい容易だ。
どうせ、妖力狙いだしな。お前らは先に戻っていろ」
そう言って先生は茂みへと潜った。
多「…田沼くん」
多軌が不安そうにおれを見上げた。
ただ、おれは一つ疑問に思った。
夏目は妖力が高いらしいと、よく聞く。
ならばなぜ…東条まで…?
* * * * * * * * * * * *
田沼くんも東条に違和感を感じ始めます。
まだまだ続きますよー!
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あむ(プロフ) - えりなさん» 返信遅くなり申し訳ありません。こちらのパスワードを忘れてしまい、作品を探すことも出来ず、放置状態になってしまっていました。よろしければ現在の私のページにて、続きを書いていこうと思っております。よければ覗いてくださいませ。 (2022年1月26日 11時) (レス) id: 9f39c0cf15 (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - はじめめして!作品面白いです。続きは…続きは無いのでしょうか…! (2021年10月29日 23時) (レス) @page19 id: 38998f9109 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 作品を見てくださっている皆さまへ。翔奈として活動しておりました、いまはあむと申します。アカウントを誤って消してしまい、投稿できない状態が続いておりました。長らくお待たせして申し訳ないです。これからはあむの投稿フォームで修正、加筆の上で投稿いたします。 (2021年4月30日 23時) (レス) id: 9f39c0cf15 (このIDを非表示/違反報告)
遙の琴(プロフ) - 凄く面白いです!!今も夏目好きがいて感無量です!夏目友人帳は作るのが難しいと思っていたけれどめっちゃ面白いです!名取さんが出てきて嬉しいです!これからも更新頑張って下さい!(私は田沼推しの的場さんファンです的場さんも出てきて欲しいです(小声) (2020年5月4日 14時) (レス) id: fc35fdf941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔奈 | 作成日時:2020年4月23日 19時