45.扉があるなら蹴破ろう★ ページ46
『じゃあ、6限目行ってらっしゃい』
鬼「おぉ。近いうちに、またな嬢ちゃん」
5限目の終了のチャイムが鳴り響き、私と鬼龍くんのお話タイムは終了してしまった。
少し名残惜しいけれど、次は椚せんせの授業だというから、引き止めることなんてしない。
手をヒラヒラとふる鬼龍くんに負けじと私も振り返し。
私は歩き出した。
△▽
そうして放課後。
結局あの後も私はアイドル科に居座り続けた。
セリエの衣装、着るのも脱ぐのも面倒臭いからね。
という、何とも自分勝手な理由でだ。
ちなみに、6限目の間はずっと保健室にて佐賀美先生とお喋りしてました←
昔見た写真の中の先生はイケメンだったのに、何がどうしてこうなったのだろうか。何ていう疑問は心の内に留めておくとして。
私は今、ある場所へと向かっていた。
『たーのもー!!!』
勢いよく扉を蹴破る私は、どこからどう見ても不審者なのだろう。
?「はァ!?」
?「うわっ!?びっくりしたなー」
どうやら部屋の中には2人しかいないようで。
突然の私の到来に驚いてそんな声を上げていた。
……懐かしいなぁ。この部屋も、“彼”も。
?「て、え……何デ…」
目を見開いて驚く彼に私はいつものように微笑んだ。
『久しぶりだね、夏目君』
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作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年4月11日 19時