逃げても逃げても追う彼ら【あんスタ】 (ページ35)

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34.新鮮なユニットページ35

とりあえず、

『伏見君に姫宮君、改めましてよろしくね』

いつものように、スカートの端を握って綺麗にお辞儀をした。

伏「こちらこそ」

うんうん、伏見君さっきちょっと怖かったけど、基本はいい子みたい。

問題は……

姫「ふーんだ!誰がお前なんかと仲良くするかぁ!べーッだ!」

こっちか。

何故か姫宮君、私に対して敵意全開である。

え、私この子に何もしてないよね?あれ?

伏「すみません、セリエ様。このくそガキがわがままで」

『え、くそガキ…?あ、いや、大丈夫だよ、うん』

くそガキ……おおぅ、素晴らしい(黒い)笑顔だこと。

対する姫宮君は怒鳴ってる。

なんか……

『新鮮だなぁ…』

ついつい口に出てしまったその言葉。

それは今のfineが昔のfineと全く違ったから。

昔のfineはこんなに内輪もめしてなかったと思う。

その代わり、言葉も全く交わさない、だからメンバーがバラバラになっていってた。

けれど。

今のこのfineは全然そうじゃなくて。メンバーが総替えした事もあるだろうが、見ていて面白くて楽しい。

姫「何笑ってるのさ!」

『あれ?』

姫宮君に言われるまで気づかなかったが、どうやら笑っていたらしい。

……ここに来るの結構勇気必要だったけど、扉を開けてみれば予想と全然違ったなぁ。

きっと、姫宮君のお陰でもあるのだろう。

何となく、そう思う自分がいた。