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33.fineのメンバー ページ34

?「もー!遅いよ!!」


練習室へ入って早々あびるこの言葉。


あ、この子前生徒会室にいたピンクの可愛い子だ。


プリプリと可愛らしく怒っていた彼は、私を見るなり動きを止めて。


?「ちょ、ちょっと何であんたがいるの!?」


『え』


彼は怒りの矛先を私に決めたらしい。



?「こらこら坊っちゃま。落ち着いて下さい」


ピンクの彼に戸惑っていれば、私の横から聞こえる新たな声。


振り向けばそこには、泣きぼくろが目立つ、綺麗な人が立っていて。


え、ちょっと待って。いつから横にいた!?



なんて、私の心中は穏やかではない。


天「ほらほら2人とも。セリエが困ってるよ」


日「そうですよ、お2人とも!まずは自己紹介をなさらないと!私の合図に合わせて、さんはいっ!」


私を助けるためだろうか、天祥院と渉から声が上がるが、渉の声はどうやら無視を決め込むらしい。


?「おっと、これは私としたことが……申し訳ありません。私、2年の伏見弓弦と申します。どうぞよろしくお願いいたします」


『あ、えと、私は3年のセリエです。こちらこそよろしくね』


どうやら礼儀正しい彼は2年らしいぞ。
え、2年にしては落ち着きすぎない?TRICKSTARとか、めっちゃ個性豊かだったよ!?


なんて、そんな事を考えていれば、伏見君はピンクの子に向かって言葉をかけていた。


伏「ほら坊ちゃま。自己紹介をなさって下さい」


?「なんで僕がわざわざ平民にしなきゃいけないのさ!」


伏「坊・ちゃ・ま」


?「ひっ!?」


うわぁお。伏見君、怖いなぁ。


駄々をこねる彼に見せた伏見君の表情はなんて言うか、笑ってるのに笑いが伝わらなかった。



?「……僕は姫宮桃李、1年」



伏見君の威圧に負けてか、彼も名乗ってきた。



……ちょっと可哀想と思ってしまうわ

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作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年4月11日 19時

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