逃げても逃げても追う彼ら【あんスタ】 (ページ13)

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12.あんずちゃんとご対面ページ13

『失礼しまーす』

な「ちょ、Aちん!」

生徒会室に着くなり、ノックもせずに私は勢いよく扉を開けた。

蓮「おい!いつもノックをしてから入れと言ってるだ、ろ………な、何で貴様が!?」

おぉ、蓮巳君すっごい驚いてる。

奥の天祥院は相変わらず微笑んでるだけだけど。

あ、それに手前に可愛い桃色の髪の子と赤髪の子がいる。

2人とも口開けて驚いてるなぁ。

『やほ、蓮巳君は昨日ぶりだね、天祥院は朝ぶりだけど。知らない人もいるようだから、一応自己紹介を』

そう言って私は固まっている2人の前へと歩み寄る。

『私はセリエ。以後、お見知りおきを』

優雅に一例して見せる。

これがセリエの挨拶の基本だ。

蓮「だから何で貴様がここにいるんだ!?」

『……それはお宅の会長様にきいてみたら?』

蓮「なっ、英智!?」

私の言葉を聞いた蓮巳君は天祥院に詰め寄っていく。

と、その時また、扉があいた。

あ「失礼します。会長に呼ばれたんですけど……」

そう言って入ってきた子は、女子生徒。中のざわめきに驚いている。

…そうか、この子があんずちゃんか。

彼女は赤髪の男の子を見つけると、そちらに歩み寄っていった。

私とすれ違う時、こちらを凝視してたけど。

まぁ仮面をつけた、しかもフリフリのドレス来てる女子が居れば誰だってそうなるがな。

天「さて、これで全員揃ったね」

ようやく、天祥院はそう声をかけそうして立ち上がった。

天「まず、あんずちゃん。彼女は今日から君のサポートをしてくれる人だよ。名前はセリエ、学年は3年だよ」

『どうぞ宜しくね。あんずちゃん』

天祥院の言葉に合わせるのはしゃくだが、あんずちゃんに罪はない。

あ「え、私のサポート…えぇ!?あ、ありがとうございます!え、えっとセリエさん!」

あ、やばい。この子めっちゃいい子だ。

普通ならこんな変な人嫌がるはずなのに、この子めっちゃいい子だ。やばい。

蓮「ちょっとまて英智!サポートって何だ!?」

な「どういう事らよ、天祥院!!」

そう言って詰め寄る2人もいる訳だがな。