死にたいなって思ってた。【ハイキュー】 (ページ25)

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深雪のお城ページ25

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ちょっとした悪意を込めて、お土産はケーキにしてみた。
今は食欲がないんだってさ。
でも深雪はそれを知らないフリをした。
ただの嫌がらせ。

あーあ、いつからこんなに醜い性格になっちゃったんだろ?
ま、別にいいんだけどさ。

中2の冬、私は一世一代の恋をした。
ちょうどお姉ちゃんと好きな人が被った。
お姉ちゃんと仲がいい人だった。
その時点で私たちは壊れてたんだよ、

ムカついたから、奪ってやったの。
全部。

疲れたっていう、偽りの言葉を添えて。

結局あの人と付き合ったのはA。
でもすぐに別れた。

お姉ちゃんの幸せはすぐに壊れていくね。
積み木みたいに、積み上げて、積み上げて結局崩れてく。
無様。

もし、お姉ちゃんが死んだら私はどうなってるかな。
案外悲しかったりしてね。
泣くのかな、もしかしたら。

その時はバレー部の人も連れて来よ。
そしたら、お姉ちゃんも幸せに逝けるね。

ふふ、深雪って本当にイイコ。
大嫌いなお姉ちゃんの事を気にかけてあげてる。
こんなにイイコ、他にはいないよ?

だからお姉ちゃん、そんな醜いお顔はしちゃダメだよぅ。
ありがとうとか言ってるけど、目が笑ってないし?
偽るなら、もっと上手くしなきゃ。
誰にもわからないような演技じゃないと、ね。

私の名前は紗倉深雪。
紗倉Aの双子の妹で、かわいくて人気者。
私のお城(居場所)は私だけのモノ。

絶対にお姉ちゃんなんかにあげないわ。

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