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「A、オイ、Aっ！」
『…………え？』
ゆさゆさと肩を揺らされ、そちらを見れば眉を下げたグリムが私を見上げていた。
「オメー大丈夫か？ 最近ずっとボーっとしてるんだゾ」
『大丈夫だよ』
「本当かあ？ それにエースの様子もおかしいんだゾ」
エース
グリムの口からエースの名前が出た瞬間心臓が跳ねる。
「何か悩んでるんならオレ様に話してみろ」
『グリム……、いいの……？』
「オレ様はお前の親分だからな。子分の話くらい聞いてやるんだゾ」
『っ……ありが、とう……』
グリムの優しさに私の涙腺は崩壊した。
ポロポロと涙を溢し、嗚咽をあげながら誰にも言えなかった私の悩みをグリムは何も言わずに最後まで聞いてくれた。
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年8月3日 13時
