真朱、駆ける夜明け前 (ページ4)

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3.身内の諸々ページ4

Aが思い悩んでいる一方、ロビンとキッドフラッシュは彼女の話題で盛り上がっていた。

「へぇ、でもあの子なかなか可愛いよなー。なんで今まで教えてくれなかったんだよ？」

「そう？あんまり君の好みの子じゃないかも」

「なんだよ！そんなの話してみなきゃわかんないだろ？おーい！コッチにおいでよー！」

「やれやれ…。Aは人見知りだからそう簡単にはいかないと思うけどなあ。」

「じゃあお前Aちゃんのことについて何か教えてくれよ。よーく知ってるんだろ？」

ロビンはキッドフラッシュの言葉にニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる。

「……ああ、そうだね。たしか…ちょうど二年前はまだ一人で寝れない～って泣いてたっけ。」

ロビンの言葉にすかさず反応したAがこちらへ向かってくる。

「ちょっと！？！？」

「お、Aちゃん！」

「ロビン！そういう事言うのやめてよ！」

「なんだよ？本当のことだろ。それに、前まではお兄ちゃんって呼んでたのにさ」

「私はもうロビンより背が大きいでしょ！？小さかったあの頃とは違うの！」

「なんだよ！僕は君のおしめだって替えたんだぞ！？」

「だからそれ人前で言うのやめてってば！」

「ちょ、ちょっと落ち着こうぜ？二人とも、な？」

このままだと永遠と口論を続けるのではと危惧したキッドフラッシュが仲裁に入った。

「…ごめんなさい」

「僕も悪かったよ」

「仲直り出来たようで何よりなんだけどさ…なんでお前Aちゃんを意地でも俺の方に寄せ付けない訳？」

「だって君Aに悪影響を及ぼしそうだし」

「何でだよ！？」