13.-カルエゴside- ページ14
あの事件以来、レイラはヒトが変わったように明るい性格になり、それと同時に何か覚悟を決めたような表情になった
その際に伝えられたのが、「番犬」を辞めるという事
勿論、それを伝えられた際は戸惑った。あれだけ俺と同じように誇りを持ち、義務を果たそうとしていたレイラがと
そして宣言通り、レイラは番犬としてではなく番長…オペラ先輩側につき、番長の手伝いや使用人のような行動を取り始めた
理由はわからない。だが、奴にとってそのように突き動かす何か、生涯かけて突き通すという何かが出来たのだろう
それに加えてレイラのことだ。バカ正直に俺に気持ちを伝えれば考え直せと言われるとでも思ったのだろう。俺が見放すような発言、態度を取って距離を図ってきた
俺もそれに応え、わざとそう言った態度を取り、レイラの覚悟が揺るがぬようにしたつもりだった
しかし、次第にそれがエスカレートしていき、いつからか互いが互いを嫌悪し合い、レイラに至ってはそれがストレスとなって喫煙に繋がったのだろう
カ「(俺もバカだった様だな…)レイラ、お前が何を気にしているのかまではわからん。が、もし俺のように厳粛さが無いとでも思っているのなら、それは間違いだ」
『!』
カ「確かに、お前は変わった。たが、根本は変わっていない。そこまで変わってしまったのなら、とてもあの理事長とあの悪魔の元で耐えれるはずがない」
そう、仮にも理事長は三傑の1人、それに仕えるSDのオペラ先輩。飴はあるだろうが、鞭が半端ない。もしも本当にレイラが変わってしまったというのなら、とても耐えれるはずがない
カ「自信を持て。仮にも厳粛を重んじるナベリウス家で育った悪魔だろう」
『…ふふっ、まさかカルエゴに元気付けられるとは思ってなかった。そうか、私のあの態度は意味なかったのか』
カ「そうだな。だが、少しこちらもエスカレートし過ぎた。すまない」
『いいよ、始めたのは私の方だし。こちらこそごめんね』
早くこうやって話し合えば、互いに嫌い合うなんてことは無かったかもしれない
あの時の俺達は子供だったということだろう
『ん?…って、ああああ!!』
互いに謝りあっていると、突然レイラが叫んだ
カ「おいっ、急に叫ぶな!」
『カルエゴ!!会議!!クラス担任決定会議もう始まってる!!』
カ「なに!?急いで向かうぞ!!」
2人揃って急いで会議室に向かうも、既に会議は終了しており、新設された
103人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
上衣(プロフ) - イヴェルさん» コメントありがとうございます。頑張って続きを書いていきたいと思います! (9月26日 20時) (レス) @page14 id: 37f92af1a7 (このIDを非表示/違反報告)
イヴェル - めっちゃ好きです(*´ω`*)最高ですね(*`ω´)b是非とも続きを読みたいです!これからも頑張ってください。 (9月26日 19時) (レス) @page14 id: e314f773a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:上衣 | 作成日時:2023年9月13日 1時