Vol.8 ページ8
そらる「…俺のこと、覚えてない?」
「はい?」
なんのことだろうか。
どうして、高校の名前とか元カレが居ただとかそんな切羽詰まった顔で聞くんだろ。
そらる「一ノ瀬彼方、って言ったら思い出す?
ーーーーA」
「……え」
いちのせ、かなた、…?
いちのせ…
"一ノ瀬くん!好き!"
いちのせ…
"一ノ瀬くん、誕生日おめでとう!"
ーー"ありがとう。A。
すごく嬉しい"
笑いかけてくるソイツは、
記憶の中だけで、私と会話するソイツは、
必死に私の中から私の記憶の中から抹消した筈。
いちのせ…かなた、って、
"私、ーーが、好き。
ーーも、私のこと、好きでいてくれるよね?"
ーー"なにそれ…ハッ"
いちのせ、かなた……だとォ!?
「くそったれぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!」
そう言って、私は先程まで尊いなど、と言っていた人物に拳を振りかざそうとする。
パシッ、と音を立てたと思えば、呆気なく私は、ソイツに止められた。
そらる「蹴りの次は拳かかよ」
「煩い!!!」
うらた「えっちょっ、二人、知り合いなの?!」
そらる/A「「元カレ!!/カノ!!」」
四人「「えぇぇぇぇ!?」」
そらる「つか、叫びたいのはこっちだ!!
いきなり回し蹴りされたかと思えば、お前、!!」
「はあぁ!?
確かに回し蹴りはしたが、それ以上にしてない!!!」
そらる「しただろ!!
回し蹴りされたかと思えば、まさか婚約者がいたなんてな」
「なんの話よ!?
それに、アンタこそ覚えてないの!?
私が好きかって聞いたら、鼻で笑った癖に!!」
そらる「そんなん、高校生なんだから照れ隠しとかなんかだったんだろ」
「絶対にあれは、鼻で笑った!!!」
そらる「まさかお前、俺に鼻で笑われて馬鹿にされたかと思って回し蹴りしたのかよ」
「ゔ…」(図星)
まふまふ「ちょっ、落ち着いて。二人共!!」
そらる/A「「落ち着いていられるか/よ!!」」
今度こそ決着つけてやるッッ!!!!
10分間の楽屋招待が終わるまで残り1分30秒。
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凛姫(プロフ) - 世界一初恋みたい……凄く面白いです!(世界一初恋は漫画です) (2020年1月13日 12時) (レス) id: f61474f070 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 目覚まし時計38個壊したところで、笑いました! とても面白かったです。 更新楽しみにしてます! (2019年11月24日 17時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - ストーリーの内容ものすごく好みです!更新待ってます! (2019年11月12日 17時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
微風(プロフ) - 夢主ちゃんの性格が一瞬で変わったとき思わず吹いてしまいました(笑)頑張ってください!応援してます! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 73e14a1a4b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - こういう系私好きです!頑張ってください! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 16f9fe16fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスト | 作成日時:2019年11月2日 19時