45.第二回お宅訪問 ページ45
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あの日、気づけば私は、保健室のベッドの上だった。
目を覚ますと、保健室に担任と教頭先生が入って来て、私に言った。
担任"この事に関しては、反省文4枚と、
謹慎一週間だそうだ"
そのことより、先に疑問に思ったのは、私はなんで保健室にいるのかということだった。
それを、聞けば、
担任"お前をここまで花巻が運んだんだ。
お礼、言っとけよ"
……とだけ言われた。
その後は、そのまま家に帰ったため、花巻にお礼を言うことが出来ず仕舞いでいる。
し・か・もっ!!!
皆さん。
お礼なんぞ、直接言わなくとも、メールや電話をすればいいなんて思ってはいないかい??
それがな。
階段から落ちた衝撃で画面がバッキバキなのよ。
んで、今、修理に出しているところでありますのよ。
無論。私は謹慎中。
あーなんか面白いやつないかなぁ。(テレビ)
リモコンを握って、番組を切り替える。
ドレに切り替えても面白いものなんて一つもなくて。
頭を巡るのは、奈緒のこと。
冴島"私たち、ずぅーっと、心友ね!"
「……もう友達にすら戻れないって言うのに…」
ピンポーン。
ビクゥッ!!と肩が跳ねた。
心臓は、バクバクと、音を立てて、鳴っている。
誰だろ…なんて言葉を零し、玄関へ向かった。
ドアを開けると、
「石川さん…」
家の前には、石川さんが居た。
…
……
石川「え、えーっと…お、お身体は、大丈夫、そうで、しょうか…?」
心配だったから来た。そう言われ、何故か私は、石川さんを家に入れていた。
今は、リビングに入って、楽にしてていーよ、と言っても石川さんは正座をしている。の図。←
「もしかして、緊張してる?」
そう言えば、今にも固まりそうだったのが、その言葉で完璧に固まってしまった。
石川「ご、ごめん……!
いきなり…」
「全然大丈夫。逆に私は石川さんの方が心配」
石川「え、へへ…」
少し、苦笑いを零した石川さん。
下唇を噛んで、息を呑むのが聞こえた。
石川「わ、たし…昨日の、奈緒ちゃんとの会話、聞いて、岸川さんが、階段から落ちたの見て、……パニクって…それで、先生、呼んで…」
「じゃあ、私の好きな人も知っちゃってるって訳だ」
石川「すみ、ません……聞くつもり、なくて」
「いや、全然。
寧ろ、先生を呼んできてくれたこと、感謝してるぐらいだよ。…ありがとう」
石川「私、…岸川さんには、何度も何度も、助けてもらってばかりで……!!
私も、岸川さんの役に立ちたい、岸川さんの様に、強くなりたいって、思ったんです……!」
一生懸命に、伝えようと、必死なんだ。
46. ※修正しました。→←44.「心情を証明出来るか。否か。」:花巻side
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茉莉朱(プロフ) - 一気読みしました!もう感動してめっちゃ泣いてます笑笑本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ (2020年3月10日 22時) (レス) id: 97829c5418 (このIDを非表示/違反報告)
かん。 - 思わず一気読みしました!!そして今、泣いてしまっています…笑 久しぶりに泣ける作品に出会えました!ありがとうございます(^ ^) (2019年10月20日 23時) (レス) id: c004faa138 (このIDを非表示/違反報告)
COCOLO(プロフ) - え、いや、うん。大好きです(真顔) 一気読みしちゃいました笑笑 更新頑張ってください! (2019年8月14日 3時) (レス) id: 7891f327e3 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、ヤバイっすね。(←語彙力)この作品が好きです!!更新頑張ってくださいネ!!!応援しています (2019年7月31日 17時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - この作品めっちゃ好きです! いつも更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2019年7月29日 17時) (レス) id: 3379e030f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスト | 作成日時:2019年7月22日 2時