26. :花巻side ページ26
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それは本当に偶然だった。
朝から27度を超えるほどの暑さで、少しでも涼しくするため、体育館のドアを全開にして練習していた。
朝練をしている途中、体育館の外を見た時。
岸川が、そこを通った気がした。
見間違いだと思い目を擦ると、やっぱりそこには岸川は居なかった。
…なんだ、見間違いか。
そう思っていた。
及川「おーい!次、マッキーだよ!」
花巻「ああ…悪りぃ」
及川に呼ばれ、そこに立った。
五本、及川のサーブをレシーブで返さないといけない練習だった。
及川のサーブは強烈だが、なんとか五本レシーブで返すことが出来た、その時。
花巻「……岸川?」
間違いなく、体育館の外に、岸川がいた。
次の金田一に変わって、俺は体育館のドアに近づいた。
……は?
「ちょっ…マジでっ!!……そ、こはっ…」
狭山「へぇ…ココ、痛いんだぁ」
「がっ…!!」
…なんだよ、あれ……
沢島「馬鹿な奴。
ブスの癖に出しゃばるからよ」
奈緒…?
ソイツは壁に背を預け、腕を組んで、一人の女子生徒が痛めつけられているのを嘲笑う様に見ている。
嘘だろ……
いや、そんな訳…
自分の手で口元を覆う。
覆った手は震えが止まらなくて、その場に崩れ落ちそうになった。
“なーんもないよ”
あの時、戻ってこなかったのは、昨日も、痛めつけられていたから…?
顔に貼ってあった湿布や絆創膏も、腕に貼ってあったガーゼや、痣も…?
“一緒に食べたら、もっと美味しい気がするの!”
あの時も…?
松川「おい、花巻?どうしたんだよ」
花巻「あ…いや、ちょっと保健室行ってくるわ」
松川「え、おい!」
体育館を飛び出し、保健室に向かう。
体育館内から俺を呼ぶ声が聞こえてくる。
構わず、走った。
震えは止まらなかった。
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茉莉朱(プロフ) - 一気読みしました！もう感動してめっちゃ泣いてます笑笑本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年3月10日 22時) (
レス) id: 97829c5418 (このIDを非表示/違反報告)
かん。 - 思わず一気読みしました！！そして今、泣いてしまっています…笑 久しぶりに泣ける作品に出会えました！ありがとうございます(^ ^) (2019年10月20日 23時) (レス) id: c004faa138 (このIDを非表示/違反報告)
COCOLO(プロフ) - え、いや、うん。大好きです(真顔) 一気読みしちゃいました笑笑 更新頑張ってください！ (2019年8月14日 3時) (レス) id: 7891f327e3 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、ヤバイっすね。(←語彙力)この作品が好きです！！更新頑張ってくださいネ！！！応援しています (2019年7月31日 17時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！ いつも更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2019年7月29日 17時) (レス) id: 3379e030f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェスト
| 作成日時：2019年7月22日 2時
