泣いたっていいじゃん。【そらる】 -完-

て ページ5

そらるside

6時限目、Aは出て来なかった。

先生に聞くと早退したらしい。
6時限目は移動で教室に居なかった。…その時に帰ったのかもしれない。

置いてあった筈の鞄も教室から無くなってたから。

そらる「絶対おかしいって！！」

うらた「でもAからは何にも聞かないんでしょ？
俺があん時話した事も噂だし、本当かも分からないし」

そらる「で、も…」

うらた「気になるなら行ってくればいいんじゃないですか？」

そらる「まぁ…」

俺とうらたくんがゲームをしながら話している時だった。

女子が4人程集まって話しているのを聞いてしまった。


その4人組は昼休みの終わり頃に慌てて教室に入って来た4人組だった。

女1「ねぇねぇ！！やっぱA早退したってぇ！！」

女4「マジ！？よっしゃっ！！アイツが居ないとせいせいするよねぇ！！」

女3「わっかるぅ〜！！」

女2「まぁ、早退するでしょ？だったウチらがカッターで腕刺したんだからさぁ？」

…は？

女3「マジ！！それなっ！！」


何、言ってんの？

俺は無意識に椅子から立ってその女の子4人組の所へと前進していた。

女2「かな、彼方くぅん！！」

なに、顔赤くしてんの？
意味分かんない。

うらた「ちょ、そらるさん！！」



俺は女の子の胸ぐら掴んだ。


女2「ひっ…！？」

女4「ちょっ、彼方くん！！」


教室が騒めき始める。


俺はそんな事を気にせず言葉を放った。

そらる「ねぇ、今のどう言う事？

カッターでAを腕を刺したって！！どう言う事なの！？
答えろよ！！」

女2「だ、だって！！」

そらる「どうせ、なんかの妬みでしょ？」

女3「ちょっと！！それは酷いでしょ！？
私たちは、彼方くんに群がるあの女あの虫を駆除しただけで！！」

そらる「駆除？何言ってんの？」

俺は胸ぐらを掴んでいた女子を突き飛ばし、さっき言葉を放った女子の方を向く。

女3「((ビクッ」



そらる「ねぇ？何言ってんの？

Aが虫？
俺からしたらさ、お前らの方が群がる虫に見えるよ。
ってかさ、俺がAと付き合い始めてからさ、俺に無駄に引っ付いて来るようになったのはなんなの？

俺がAと付き合ったから？

どうせ、Aなら優しいからなんでもやっていいと思ったからやったんでしょ？

なんなの、それ。


俺はそんな女を好きにはならない。

なりたくもない。


後、気安く彼方くんなんて呼ばないで。


もう話し掛けないで。


近付かないで。」






そう言い放って俺は教室を出た。









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い→←っ

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