第6話 ページ7
〈第285期ハンター試験!!君もハンターになろう!〉
適当に広げた新聞に書いてあった広告を見て、固まった弟子を見た瞬間オレは逃げたくなった。
『おい、ジン!!ハンター試験とやらがやっているぞ!!?何故教えなかったのだ!?』
ジ「毎年やってるっつってんだろ。一年置きにおんなじ質問してくんなよ…。」
『このハンター試験に合格すればプロハンターなのだろう!?俺も受けに行く!』
ジ「駄目だ」
『何故っっっっ!?!?!?』
コイツがここに来てもう2年ほど経った。元から剣術を極めていたらしい水華は、念無しの実戦訓練ではオレと同等かそれ以上位になってしまった。
だから今は念を教えてる…が、恐ろしく飲み込みが早い。念だってもう基礎の4つは完璧だ。
『俺の師範代より弱いくせに!俺に何度か負けてるくせに!!頭が高いぞ!!!!』
ジ「るっせ!!たった14勝でイキんな!!
…それにお前、まだ念の応用だって出来てねぇだろ。念が完璧になってから行くっつー約束だったじゃねぇか。」
「ゔ…」と言葉を詰まらせる水華。コイツの師範代とやらよりかは弱いらしいものの、暫くするとかなり懐かれてしまった。
ジ「あ、285期っつー事はもうすぐ俺がプロハンターになって20年だな。」
『?ジンはいつハンターになったんだ?』
ジ「267期だったと思うぜ。俺が一人で合格した年だからな。」
『そうか!至極どうでもいいな!!』
ジ「おい」
オレは、相当こいつに入れ込んでしまったんだと、今更ながらに後悔する。
こいつには、不思議と人を惹きつける何かがある。外に出した時も、何人の女に連れ去られそうになったことか…
そして顔が良いのも腹立たしい。普段からアホっぽくて騙されやすいくせに、顔が良いから危険度が増す。
『おい、ジン!聞いているのか!引っ叩くぞ!!』
は、とそこで現実に戻る。女みてぇな整った顔が、下から覗き込んでいる。
ジ「10割聞いてなかった。なんだよ」
『聞いてなかったと普通に言え!
だ!か!ら!俺の15の誕生日に、ハンター試験に行きたいのだ!!』
「…は?」とオレは普通に驚く。何を言い出すんだこいつは
『だって俺の誕生日の時は俺は15!そしてジンがプロハンターになって20年の時だ!!全てにおいて区切りがいい!』
ジ「待て待て、念を完璧にしてからっつう約束はどうした」
『そんなものは知らん!!!』
ジ「引っ叩くぞ」
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むむ(プロフ) - キナコモチさん» キナコモチさん落ち着いてください…私も似たようなテンションなんですから……続☆編です!!ひゃあああああああ頑張ります!!ありがとうございます! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - 麗奈さん» 可愛いよな……(真顔)続編喜んでいただけて嬉しいです!頑張ります! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 続☆編キタァァァァァアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!щ('∀')щウィーーー (2019年10月6日 11時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
麗奈 - 続編(゚∀゚)キタコレ!!、水華可愛い…(真顔 更新頑張ってください。 (2019年10月6日 11時) (レス) id: 91fcdb8923 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 大丈夫だと思っておきますね! (2019年10月3日 16時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むむ | 作成日時:2019年6月29日 22時