第37話 ページ38
彼のことなんて少しも分からないのだから、分かっていることから推測するしかない。
彼に聞けば簡単に教えてくれそうだろうに、残念ながらイルミの周りには危ない奴と秘密を多く抱えるものも多い。正直に言う奴などいない、というのが彼の考えだった。
だったら変な情報を摑まされるよりも、自分で考えた方が確実さは増す。本人に聞くとしても、自分である程度情報を整理しておいた方が騙されづらい。
まず分かっていることを並べて整理する。彼について分かっていることといえば_______……
・木刀(刀)を使う
・強い
・念が使える
・人殺しが嫌い
・組織にいる(もしくは“いた”)
・恐ろしくアホ
と言ったところだ。あと先ほど「よく夜の山に入っていたし」とも言っていたので、主な活動時間は夜、主な活動場所は山、という可能性もあるだろう。
武器を使って強くて念も使う、そして夜や山など人目のない時間帯や場所で活動する組織。
正直イルミの頭には一つしか答えが浮かばなかった。
_______________________________暗殺者。
暗殺者だって組織で活動する奴らもいるし、武器も念も強さもいる。水華より上がいるほどの組織なら、その辺の雑魚組織とは違うはずだ。念を使っていてもおかしくはない。
ハンターライセンスがあれば色々と都合がいいし、ここにいる理由もある。
アホなのは敵を油断させるため。そう考えれば辻褄が合わないこともない。
水華の年齢であの実力、あまつさえその実力を隠し通すほどの演技力と頭脳。
ここまで考えなければ騙されていた。完全に水華をただのアホだと思っていた。
イルミが吃驚していると、火をつけた何も知らない水華が満面の笑みを向けて
『出来たぞ!!豚を焼こう!!』
と言って豚を吊るし出した。
イルミは彼を一層警戒しながら、豚を焼いて試験会場へと戻っていった。
※もちろん水華が暗殺者というのは、イルミの勘違いである
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大正コソコソ噂話☆
水華がマッチなどを使わず原始的な方法で火を起こすのは、
「鍛えられるから」だそうだよ!
『昔はすぐ腕が痛くなってな!今はもう大丈夫になったが!』
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むむ(プロフ) - キナコモチさん» キナコモチさん落ち着いてください…私も似たようなテンションなんですから……続☆編です!!ひゃあああああああ頑張ります!!ありがとうございます! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - 麗奈さん» 可愛いよな……(真顔)続編喜んでいただけて嬉しいです!頑張ります! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 続☆編キタァァァァァアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!щ('∀')щウィーーー (2019年10月6日 11時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
麗奈 - 続編(゚∀゚)キタコレ!!、水華可愛い…(真顔 更新頑張ってください。 (2019年10月6日 11時) (レス) id: 91fcdb8923 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 大丈夫だと思っておきますね! (2019年10月3日 16時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むむ | 作成日時:2019年6月29日 22時