羽が生えた日 ページ25
足がもつれながらも連れてこられたのは粗大ごみの廃棄場のようだ。
なにここ……いよいよやばいんじゃない、これ……！
試しに気づかれない程度に腕を引くが、やはり隙はなさそうだった。
どうしよう、私、ほんとに殺されるんじゃないかな……。
「……ッ！ ……やァ！？」
そんな時、遠くから声が聞こえてきた。
進行方向にある粗大ごみの山の向こう側のようだ。
こんな所に他に人なんているの？
山を抜けてくるととんでもない状況が目に飛び込んできた。
ひらりと翻る水色のブレザー。
力強く放たれる拳。
パンチをくらっても動じない大きな身体。
「い……今井さん……」
そして傍らには倒れ込んでいる谷川さんの姿が。
「谷川さんまで……。どうして……？」
今井さんは数人に囲まれて、それでも果敢に戦っていた。
足元には谷川さん以外にもヤツらの仲間も倒れていた。
「どうして、こんなこと……」
口から血を流している今井さんを見たら、何かがこみ上げてきた。
男たちに連れられて、さらに近づく。
近くに来るともっと悲惨な状況だった。
倒れていた谷川さんは意識を失っているのかぴくりとも動かないし、今井さんに至っては頭から血を滴らせながら殴りかかっている。
「オーイ今井さんヨォー」
そこで私を捕まえていた男が声をかける。
そして私はやっと気づいたんだ、どうしてここに私が連れてこられたのか。
どうして私だったのか。
ぴたりと男たちの動きが止まった。
今井さんがギロりとこちらを睨む。
それが私に対してではないと分かっていても、怖かった。
「ひっ……い、今井さん……」
震える喉元を振り絞って声を出した。
その時の今井さんの顔は驚き、そしてすぐに困惑に変わった。
「Aさん……、なんでココに！？」
「すみません、この人たちに捕まってしまって……」
自分のせいで今井さんをピンチに追いやっている事にどうも情けなくなり、ほろりと涙が零れた。
カチカチカチ……
何やらプラスチックを噛み合せるような音が聞こえたと思ったら、鋭い感触が顎下に突き当たった。
目線だけを下に下げると、拘束している男がカッターのような刃物を私の喉に押し当てていた。
な、なにこれ……。
これ……ナイフ！？
「なァー今井さんヨー、分かってるよなァ？」
少しでも動くとバサッといきそうで、呼吸さえままならなかった。
こ、怖いよ……！
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猫田七樹(プロフ) - のてさん» すみません、まだ作っていないのです(；▽；) でもこれから作ります！ 更新ペース遅くなるかもですが楽しみにしててください！！ (2020年9月8日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
のて - 続編ってどこにありますか？？ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» ぺーヽ(ﾟ∀｡)ﾉ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 13e53b62aa (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 猫田七樹さん» ううううううん！！それで大丈夫だ！いや待てよ…？なんなら1000回押そうか… (2019年1月25日 0時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» もももももちつけ！！ 君の気持ちは痛いほど分かった！ よし、それなら同じ内容の小説を100回投稿する。それでいいな？ なっ？ (2019年1月24日 12時) (レス) id: 778e43cdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2018年11月1日 2時
